昨夜からの雨が、夕方になっても降り続いている。
久しぶりの雨だが、気温は高めで一頃の寒さはない。
雨だれとともに雪解け水が屋根から滴り落ちる音や、谷川の瀬音が聞こえてくる。
朝夕の散歩以外は終日家に居たが、前の道路を通る車はおろか、人影も見ることはなかった。
春を促す雨は人を家に閉じ込めるが、芽吹きを待つ草木は雨に打たれて嬉しそうだ。
昨日の夕方の田んぼは雪に覆われていたが、今日は大部分があらわになっていた。
この雨で日当たりの良い畑から雪が消えて、早い家ではジャガイモの植え付けが始まる。
今日は彼岸の入りで、毎年この日を境に少しは暖かくなるだろうと期待するのだが、いつも裏切られる。
まだ雪も降り霜もおりるので、5月の連休まで暖房器具を片付ける家は無い。