早朝は雪が舞い寒かったが、日が昇ると雲が消えて、真っ青な空が広がっていく。
春の陽光が雪面にキラキラと反射して、日向は風もなくとても暖かい。
ユキはさっそく乾いた地面を見つけて昼寝を楽しんでいる。
使っていない部屋の雨戸を開け、重い冬を追い出して暖かい陽射しとと空気を入れた。
今日の朝食のメインは、自家製の燻製ベーコンである。
ベーコンつくりは、豚ばら肉に塩と三温糖、ペッパーをすりこみ、香り付けのバジルと一緒にジップロックで1週間ほどつけ込む。
その後、5時間ほど流水で塩抜きをし、12時間風乾をしてから燻煙する。
燻煙は楢のチップで温度を60℃に保ってで3時間ほど燻し、その後70℃に温度を上げて1時間熱燻する。冷蔵庫で12時間ほど熟成すると、煙がなじみ味も香りも良くなる。
ベーコンやロースハムは度々作っているが、程よい塩抜きと熟成が味の決め手のようだ。
塩は漬物用ではなく、少し高いが岩塩や海塩を使うと旨味が出る。
塩を抜きすぎると間が抜けた味になるので、途中で味見をしている。
熟成はキッチンペーパーでくるんでもいいが、ピチットシートを使うと、旨味や水分が抜け過ぎることもなくまろやかに仕上がる。
防腐剤など添加物は使っていないが、煙の殺菌作用で2~3週間はもつ。
ベーコンエッグやチャーハンの具、野菜サラダなどにも混ぜて食べている。
出来映えは、そんじょそこらのレストランにも負けないと、自画自賛しているのだが・・・