昨日の夕方せせらぎ街道経由で名古屋へ来た。
街道沿いの森の緑は色濃いが、所どころで僅かに秋色を帯びている。
水辺を渡る涼風が心地よく、いつも腹ばいになって涼んでいるユキは、水を飲んで一息入れるだけになった。
ここを通ると、少し早い季節の移ろいを感じることができる。
名古屋は夜になっても蒸し暑さが続き、クーラー無しでは過ごせない。
真夜中には目を覚ますほどの雷鳴がとどろき、激しい雨も降ってきた。爽やかな秋の訪れは、まだまだお預けのようだ。
今日も天気は不安定で、積乱雲が現れるとにわかに激しい雨が降ってくる。 そんな中で、栄の小ぎれいな割烹店で、高校山岳部の先輩においしい昼食をご馳走してもらった。
山は卒業されたが仕事はまだ現役で、週5日フルタイムで働いているとのことだ。
新聞社の役員を終えて、関連会社の放送局やビル管理会社の監査役をしておられる。
一緒に会った同期の仲間も、定年退職後は週に2日、10年以上も大学講師を続けている。
テーマは時事問題で、講義の準備でかなりの時間を費やしているようだが、刻々と変わる内外の情勢をフォローすることに生き甲斐を感じているようだ。
高齢化が進む中で、社会との関わりを持ち続けることの難しさは身近で感じるところだが、そんな中で現役を続ける二人の姿を羨ましく思った。
山里暮らしの手仕舞いを考えているが、名古屋暮らしの姿を描けないまま帰る不安を感じたりするひと時だった。