彼岸に入って朝夕はめっきり涼しくなった。
汗をかきながら散歩していた広葉樹の森が、今は木漏れ日が暖かくて気持ち良く感じるようになった。
針葉樹が茂る場所に来ると、陽射しが入らないので空気がひんやりとして肌寒く感じる。
胡桃の木には実がたわわに生り、道にはナラぼぼ(どんぐり)もたくさん落ちていた。
栗のイガも一回り大きくなって、弾けた実が散らばっている。
飛騨地方のローカルニュースで、初物の松茸が入荷して100グラム1万円で落札されたと伝えていた。
適度な雨が降り気温も下がったので、山の茸も目を覚ましたようだ。
これからコケ(茸)採りのシーズンに入るが、クマの目撃情報も多いので気を付けなければならない。
林道を歩くときは、消音装置付きの登山用の鈴でなく、音の大きい真鋳製の鈴を付けることにしている。
クマに出遭って以降は、木が風に揺れてざわめいただけでもビクッとする。
人の通らない林道で遭いたくは無いが、おとなしいクマならもう一度会ってもいいと思ったりしている。