Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

リトリートサッカーの限界(インテルミラノ対マゼンベ)

2010-12-21 21:59:42 | ワールドサッカー
マゼンベは、前回インテルナショナルを倒したリトリートサッカーを継続してきました。派手に打ち合っても勝てる相手ではありませんから、その策自体は正しいと思います。しかし、リトリートサッカーには限界もあります。リトリートサッカーを機能させるには、まずは7人ないし8人でブロックを作る必要がありますが、それ自体はできていました。

しかし、そのブロックの中で相手にボールを回されることがあれば、話は別です。インテルナショナル戦では、相手がブロックの中を嫌がって、後ろでボールを回してくれたのでこのサッカーがはまりましたが、インテルミラノはこのプレッシャーの厳しいマゼンベのブロックの中で、パスを回せる技量がありました。

また、リトリートサッカーはリードされると弱いという欠点もあります。どうしても攻撃の枚数が少なくなってしまうので、追いかける展開になると無理に攻めて逆に自陣のブロックに穴を開けて失点を重ねる結果になってしまいます。それを避けるためには、マゼンベの監督は前半0-0を考えていたでしょうが、結果は前半の15分で失点という最悪のシナリオでした。

インテルミラノも無理に打ち合わず、ここといったタイミングのショートカウンターを狙っていました。高い位置でボールを奪って、マゼンベの守備の組織が出来上がる前に攻めるというプランでボールを回した結果、これでは名GKキディアバも打つ手なしという状況を作り出すことに成功しました。

それでも、キディアバは何度か1対1を止め、名GKであることは証明したのですが、縦主体のインテルミラノのサッカーはキディアバにとってはやりにくい相手だったようです。サイドからクロスを入れるタイプのインテルナショナルには好守を連発しましたが、縦に抜けて1対1という形を作られると、動き自体が間に合わない場面も見られました。

インテルミラノでは、やはりエトーが効いていました。マゼンベのDFも速いのですが、エトーのスピードはそれ以上で、アフリカの身体能力は同じアフリカ人だから知っているとばかりに余裕のプレーを見せる姿はさすがでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする