Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

史上最強の高卒力士(豪栄道)

2016-09-20 22:28:20 | 他スポーツ
今行われている、大相撲秋場所では大関豪栄道が10戦全勝で単独トップです。今まで、大関昇進後の勝率が5割ちょっとしかなく、強い大関のイメージがなかった彼ですが、今場所は初優勝のチャンスと思っているでしょう。豪栄道の四股名は、本名の「沢井豪太郎」から一文字を取り、栄は出身の埼玉栄高校、道は相撲道から取っています。

彼は高卒で大相撲に入門していますが、アマチュア時代の実績は大卒の幕下付け出しの力士と比べても引けを取らないほどです。世界相撲ジュニア選手権優勝、アマチュア相撲3位など、あと一歩で史上初の「高卒の幕下付け出し」を得る可能性すらあった強豪力士です。埼玉栄高校の2年後輩の常幸龍は、「レベルが違い過ぎて稽古相手にすらさせてもらえなかった」と、当時の豪栄道の強さを振り返っています。

入門してからの強さも抜群でした。序の口から三段目までをすべて1場所で通過する、スピード出世で幕下まで上がります。幕下上位でこそ負け越しも経験しましたが、持ち味の相撲のうまさを一時封印して、押しで持っていく相撲に変えたことで幕下の壁を抜け、十両、幕内と順調に出世します。

豪栄道にとって、最大の壁は関脇でした。彼は14場所連続関脇在位という、史上最長の記録を持っています。彼の場合、7勝8敗が2度ありながら番付運で関脇を陥落しなかったという幸運もありますが、この記録は大関に上がれそうで上がれないという、もどかしさも感じる名誉とは言い切れない記録です。

もろ差しになれば強い実力者とは言われながら、上位力士にはなかなかなれなかった豪栄道ですが、関脇を14場所も務めたという実績を評価されてついに大関に昇進します。大関としては、皆勤の負け越しを2度も経験するなど、カド番を脱出するだけで手一杯というイメージでした。

しかし、今場所は命綱の右差しを安定して実行できます。もともと、前さばきのうまさと寄りの強さは定評があったので、今回はそれが開花した場所なのだろうと思います。初優勝、最初の大きなチャンスなので、歴史に名を残すためにも残り5日間の頑張りを期待したいと思います。





























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岸を目指す(多和田真三郎)

2016-09-20 21:22:36 | 他スポーツ
昨日の、西武対楽天のヒーローは、先発して8回2失点の多和田真三郎投手です。多和田は、岩手県にある富士大学からドラフト1位で西武入りしたルーキーです。大学4年のシーズンに、故障でほとんど投げておらず、危険な賭けのように見えた指名ですが、西武は復活を信じて獲得しました。

多和田にとって、今季の西武投手陣が総崩れに近い状況だったことで、後半戦くらいからと予想されていた出番が思いがけず早くなりました。しかし、交流戦の頃は投げても投げても勝てませんでした。プロ初勝利は5回5失点ながら打線の援護に恵まれての勝利で、田辺監督が次世代のローテーション投手に育てたいと我慢して使わなければ二軍落ちの成績でした。

それでも、多和田はプロで通用する武器を一つ身に着けています。それは低めにコントロールされた伸びのあるストレートです。悪いときはそれがボールになってカウントを悪くしてしまいますが、次第にストライク先行の投球ができるようになってきました。当初の黒星先行の成績も、次第に勝利が増えていき、今では7勝5敗です。

多和田は、西武から誘いがあったときに、岸と同じチームでプレーできることが楽しみと語っていました。本格派右腕で、カーブやスライダーを安定して交えて、毎年当たり前のようにローテーション投手を守る岸は、後輩投手の憧れであることは容易に想像ができます。

昨日の多和田の投球を見ると、まだ本家にはかなわないとしても、岸のような投手になりたいという気持ちは見て取れました。カーブもストライクを安定して取り、相手が打ち気にはやってくるときにスライダーを投げて目先を外す、そんな岸のいいところを少しずつですが吸収し始めています。

岸とは東北地方の無名の大学の出身という共通点もありますが、もちろんシーズンを通してローテーション投手を守り安定して白星を積み重ねるのはこれからの課題です。多和田はエースナンバーの背番号18をもらう期待もあるのですから、それを達成できるよう、これからの努力を期待したいです。

























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする