ビデオで見たミラン対ユベントスの、いつもの「マニアック分析」に相当する、戦術分析を書きます。この試合はホームのミランが押し気味に試合を進めますが、アウェイのユベントスの取った戦略が楽しめました。ユベントスは、ミランの右MF、スソに対して消しに行くために、左SBのアサモアをスソに付けに行く地味な手を選びます。
これが可能になったのは、左MFマンジュキッチの守備意識ゆえです。マンジュキッチは本来FWですが、試合に出るために運動量を増やして守備の仕事ができるようになってMFでポジションを得ています。このマンジュキッチが時折守備にも帰ることで、スソは前後を挟まれてほとんど有効なプレーができませんでした。
また、ミランの左SBのスイス代表リカルド・ロドリゲスにも対策を打ってきました。この守備をこなしたのは右MFのクアドラードでした。クアドラードが前からロドリゲスに守備に行くことで、次第にロドリゲスのクロスの精度が落ちてきました。一見、クアドラードが自陣に押し込まれるのはユベントスのピンチかに見えましたが、狙ってやっていたように、試合を全部見ると思えます。
攻撃は、縦パスから1トップのイグアインが空くタイミングを逃しませんでした。セリエAでしかも優勝チームというユベントスのレベルまで行くと、切り返しの速さは超一流で、逆方向に行くと見せかけたフェイントが、本当にそちらに走っていくかのように見えます。その切り返しの速さが、イグアインの2ゴールという結果に出てユベントスが2-0で勝利しました。
ミラン側から見ると、1トップのカリニッチが決定機を外したのが響きました。この場面を見れば、カリニッチはうまくオフサイドラインを突破しましたが、最後のシュートをユベントスGKブッフォンに止められました。リードされると、ユベントスのリトリートは徹底しており、自陣に2ラインを引いて守ってきました。
それに対し、FWのアンドレ・シルバを入れた交代は失敗でした。前に2トップが張り付いてしまい、ミランの攻撃はアーリークロスばかりになってしまいました。左MFからボリーニを右SBに入れる勝負も打ちましたが、クロスは中央に合わず、ユベントスの強さばかりが目立った試合になりました。
これが可能になったのは、左MFマンジュキッチの守備意識ゆえです。マンジュキッチは本来FWですが、試合に出るために運動量を増やして守備の仕事ができるようになってMFでポジションを得ています。このマンジュキッチが時折守備にも帰ることで、スソは前後を挟まれてほとんど有効なプレーができませんでした。
また、ミランの左SBのスイス代表リカルド・ロドリゲスにも対策を打ってきました。この守備をこなしたのは右MFのクアドラードでした。クアドラードが前からロドリゲスに守備に行くことで、次第にロドリゲスのクロスの精度が落ちてきました。一見、クアドラードが自陣に押し込まれるのはユベントスのピンチかに見えましたが、狙ってやっていたように、試合を全部見ると思えます。
攻撃は、縦パスから1トップのイグアインが空くタイミングを逃しませんでした。セリエAでしかも優勝チームというユベントスのレベルまで行くと、切り返しの速さは超一流で、逆方向に行くと見せかけたフェイントが、本当にそちらに走っていくかのように見えます。その切り返しの速さが、イグアインの2ゴールという結果に出てユベントスが2-0で勝利しました。
ミラン側から見ると、1トップのカリニッチが決定機を外したのが響きました。この場面を見れば、カリニッチはうまくオフサイドラインを突破しましたが、最後のシュートをユベントスGKブッフォンに止められました。リードされると、ユベントスのリトリートは徹底しており、自陣に2ラインを引いて守ってきました。
それに対し、FWのアンドレ・シルバを入れた交代は失敗でした。前に2トップが張り付いてしまい、ミランの攻撃はアーリークロスばかりになってしまいました。左MFからボリーニを右SBに入れる勝負も打ちましたが、クロスは中央に合わず、ユベントスの強さばかりが目立った試合になりました。