ワールドサッカー好きとしては、次に見たい試合を3/19のクラシコ(バルセロナ対Rマドリード)に定めたので、それに向けて少し予習をしようとして、ラリーガ(スペインリーグ)のオサスナ対Rマドリードを見ていました。レアルは名将アンチェロッティ監督が率いており、布陣的にはおなじみの4-3-3と表記されますが、右FWのバルベルデの運動量が多いのでMFの位置までカバーでき、見た目には4-4-2気味のようです。
レアルは中盤のモドリッチもよく動いていました。ボランチの位置にカマビンガを残してトップ下気味に上がってくることもできており、高い位置で持って左ウイングのビニシウスの突破を出そうとしてきました。もっとも、この試合はホームのオサスナの粘りが印象的でした。オサスナは4-1-4-1で中盤を厚くする守りでレアルの攻めを受け止めながら、縦パスをFWまで通して時折シュートまで行けました。
このシュートがポストを叩くなど決定機を作れており、レアルとしては確実に勝ちたい格下相手にまさかの苦戦を強いられることになります。FWのベンゼマ不在で、代役のロドリゴはスピード型でクロスを合わせるのは得意でない理由もあったでしょう。試合は、なかなか0-0のスコアが動かない、じりじりした展開が続きます。
そんなゲームの均衡が破れたのは、レアルがポゼッションサッカーにこだわらずに、オサスナのお株を奪うロングボールを前線に入れ始めてからでした。ロングボールを競ったビニシウスが相手CBに競り勝ってGKとの1対1を作った場面がきっかけでした。これはGKが早めの飛び出してビニシウスのシュートをブロックしたものの、レアルのFW陣のスピードの前にオサスナCBが持ちこたえられなくなってきました。
ゲームはそのビニシウスの突破から動きました。このビニシウスのクロスに、自陣から長い距離を走ってきたバルベルデが追いついてゴールの枠に流し込んで、レアルとしては最後の10分でようやくこのゲームを動かす1点を取れました。この試合を勝つにはこれで十分でした。最後には途中出場のアセンシオのゴールで2点目も決めて、試合は2-0でアウェイのレアルの勝利に終わりました。
レアルの場合、どうしても欧州CLとの掛け持ちの強行日程で、すべての試合でベストメンバーを並べられない事情があります。それでも、アウェイで確実に勝ち点3が取れる、強豪らしいところは見られました。国立競技場で見られるかもしれない、バルベルデの運動量の多さも、印象的でした。