リオネル・メッシ、アメリカMLS移籍

今日はワールドサッカー絡みでネタが来ました。写真のアルゼンチン代表FW、リオネル・メッシ選手が現在所属のPSGを退団し、アメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)に移籍するというニュースがありました。メッシ本人は「家族のことを考えて決断した」と、待遇面とアメリカという比較的良い治安面や環境を考えて選んだのでしょう。

メッシの思い出は数知れません。やはり今でも、「バルサのメッシ」のイメージは残っています。当時、メッシはその圧倒的な個人技でDFを3人も4人もまとめて抜ける能力があり、バルサと対戦する相手は必ず特別なメッシ対策を講じてきました。欧州CLで対戦したローマが、メッシ対策でサイドハーフの2枚をDFラインに下げて、6バックで中央を固めたのが印象的です。

また、バルサ時代にメッシが見せたプレーで、忘れられないのがCKをショートコーナーにしてからドリブルで仕掛けたものです。CKのようなセットプレーは攻撃側はCB2枚を前線に上げているので、もし取られてしまうと決定的なピンチになります。メッシが絶対に取られない自信があり、しかも確実にクロスで終われるからこそのプレーでした。

メッシといえば、その高精度なFKも印象的です。2010年、埼玉スタジアムにアルゼンチン代表としてやってきた当時、メッシのFKが途中から変化する弾道を見せていた記憶もあります。もっとも、メッシは守備はまったくやらないので、当時のアルゼンチン代表はメッシが動かない範囲を、ボランチのマスケラーノを影のように張らせてカバーしていました。

2022年、PSGの一員として埼スタにやってきたメッシのプレーも印象的でした。35歳とベテランになっていたメッシは、その高いパス精度をゲームメーカーとして発揮するようになっており、ネイマールの走り込みを確実に見てパスを供給していました。もちろん、上手いのはベテランになっても変わらず、ちょっとした個人技でフリーになるテクニックは当時も発揮していました。

このMLS移籍で、映像で彼のプレーを見ることは難しくなったという事実も感じます。それだけ、欧州トップレベルのサッカーは厳しい環境で、35歳を過ぎてプレーするのが難しいことは、メッシでも例外ではありませんでした。それでも、これだけ上手い選手が2度日本に来て、テクニックを見せてくれた記憶は今でも輝いています。