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元大関琴欧洲引退

2014-03-21 13:11:08 | 他スポーツ
昨日、元大関琴欧洲が現役を引退し、琴欧洲親方として佐渡ヶ嶽部屋の部屋付きで後進の指導にあたることが発表になりました。大関は3年間、現役名の親方として角界に残れるので、その間に名跡を取得するのでしょう。

琴欧洲の思い出は、やはり2008年5月場所の優勝でしょう。優勝はこれ一回でしたが、長身の体を生かした本格的な四つ相撲はセンスの良さを感じました。琴欧洲はブルガリア出身で、少年時代はレスリングの選手で、五輪金メダルを目指していました。

ただ、琴欧洲はその体の大きさ故に、レスリングの最重量級の体重制限が壁になりました。以前の規則の130kgでもようやくダイエットしていましたが、これが110kgに引き下げられた規則改正は琴欧洲にとって絶望的な数字でした。

そんなとき、レスリングのマットの上にプラスチックの俵を引いて遊びでやっていた相撲が琴欧洲の運命を変えます。相撲の欧州選手権に出場した琴欧洲に、佐渡ヶ嶽部屋のスカウトが言った口説き文句は「相撲はダイエットないよ」でした。当時琴欧洲は日本がどういう国か知らず、未だに侍がいると思っていたそうです。

琴欧洲はレスリングからの転向力士によく見られる悪い癖の、引き技で相手の後ろに回ろうとする癖がないという優れた特徴を持っていました。出世も早く、今の大関稀勢の里(当時萩原)と一緒に競って出世して、将来は曙や貴乃花のように一時代を作ることを期待されていました。

事実、大関昇進は今の大横綱、白鵬より早かったほどで、大器としての期待は大きい力士でした。そんな琴欧洲が横綱になれなかった理由は膝の負傷でした。琴欧洲は大関在位48場所で、上は千代大海(65場所)、魁皇(65場所)、先代貴ノ花(50場所)しかいない偉大な記録ですが、その在位中膝のテーピングがなかったことはありませんでした。

膝を負傷した場所で休場せず無理に出場したのが理由とも聞きますが、それでも長く大関を張り優勝もして、日本に来て良かったという思いは十分できたと思います。ファンとしては正統派四つ相撲の横綱を見たかったですが、よく頑張ったと称えたいです。

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