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豪州戦マニアック分析

2017-09-01 23:15:41 | ワールドサッカー
そんな展開でしたが、豪州にも攻めの糸口はありました。右アウトサイドのレッキーのところでした。レッキーがドリブルで中央に切れ込んでくる動きを日本DFは捕まえ切れておらず、前半最大のピンチだったポストを叩いたミドルシュートもレッキーです。左アウトサイドのスミスはコースを切ればバックパスを選択するので怖くなかったですが、レッキーをうまく使いたいのが豪州ベンチの策だったでしょう。

また、相手1トップのクルーズのスピードも日本DFには脅威だったようで、無理にオフサイドを取りに行かずに吉田か昌子が余り気味のポジションを取って独走だけはさせないという守り方をしてきました。それでも、井手口か山口が取りに行って長谷部がカバーする中盤の守備がある程度うまく行っていたので、DFラインがそれほど相手FWの脅威にさらされたというイメージはありません。

豪州は1点ビハインドで迎えた後半、ついにベンチに置いていたユーリッチを、シャドーのトロイージに代えて出場させてきました。これは豪州がスピードサッカーを断念していつもの形に戻す意図で、ユーリッチに収めてからのミドルシュートが中心になってくるのだろうと予想できました。これで、日本はDF陣で一番フィジカルの強い吉田がユーリッチ番を務めることになります。

豪州は次のカードもすぐに切ってきました。ロギッチに代えてFWケーヒルを投入して2トップに変えるものです。ケーヒルというFWはクロスに点で合わせてとにかく点だけは取るというFWなので、豪州はついにアーリークロスを上げてパワーで狙う、昔何度か日本相手に点を取った形に戻すことになります。

それでも、日本が慌てることはありませんでした。たとえCKを与えても、ちゃんとセカンドボールを拾えば、前に大迫のポストもしくは乾や原口のドリブルがあります。豪州に一方的に押し込まれれば失点のリスクもあったでしょうが、相手の攻めを切り、攻撃で終わらせる攻めがこの日の日本はできていました。

最後は原口のキープから井手口が豪快なミドルシュートを突き刺して2-0として、安心できる展開で逃げ切ってW杯出場を決めました。勝利のみがW杯出場の条件はプレッシャーだったかもしれませんが、少なくともピッチ上の選手の動きは落ち着いていて、そういう勝負の試合でもいつもの日本らしさを出せたことに強さすら感じた勝利でした。
























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