入館料を払って内部に入ると、幻想的なエスカレーターで異次元に進みます。
最初の部屋は巨大な万華鏡の世界。高い天井に投影されています。
入館料を払って内部に入ると、幻想的なエスカレーターで異次元に進みます。
最初の部屋は巨大な万華鏡の世界。高い天井に投影されています。
順不同になりますが、心に残る言葉がたくさんあったので、
一生懸命写真を撮りました。(英語の勉強にもなりました =^-^= )
「見能わざる」の意味は、①現地に行けない人のことなのか?
②現地にいて、自分の目で見ているのに「その美」を見過ごしている人なのか?
浅学な私には判りませんが。
Google解説によると、「西洋の人間主義(ヒューマニズム)」とは、
人間性を尊重し、束縛や抑圧から解放させる思想です。
ルネサンス期に中世封建社会やキリスト教会からの解放を求めた
運動が起源で、人本主義や人道主義とも呼ばれます。
対して「東洋の自然主義とは、
自然は神聖な存在であり、人と共生するものとして捉えられている考え方です。
ふぅ~む。そうなのですか・・・・・ という感じで、大賛成の言葉もあり、
「東洋と西洋の対比」は今一つよく判らないのですが、
自分にとって新しい言葉の定義に触れ、これはこれで楽しい時間でした。
吉田浩という画家は、相当有名な方らしいのですが、
絵画に関しては不調法な私なので、全く初めての御目文字でした。
展示されていたのは殆ど版画で、30~100刷ということ。
版画のことも良く知らなくて、小学校の図工の時間を思い出すと、
1色なら簡単ですが、色を変えて2回、3回と重ねていくなんて
ずれちゃいそうで、100回なんて聞くと、気が遠くなります。
登山が趣味だったそうで、国内はもちろん、世界の有名な山の風景がズラリ。
上の絵はアメリカのエル・キャピタン・・・・・ヨセミテ国立公園の中にある、
ロッククライミングの聖地です。30年以上前に職場の友人夫婦と私の三男と
キャンプ場に泊まり、毎日ハイキングを楽しんだ思い出が蘇ります。
絵を鑑賞する心得は、シェア奥沢の西洋絵画講師・宮本氏から
「楽しめばイイんですよ」と教わってから、とても気楽になりました。
何が好きか? どこに魅力を感じるか?
私の場合は、夫婦で百名山とか、世界の山々も少しは楽しんだので、
吉田氏の絵を眺めると、夫との懐かしい山行が蘇って胸が熱くなりました。
ツエルマットの街から観たマッターホルンは、夫婦で初めて行ったスイスの山。
自然を愛する吉田氏は、たくさんの素敵な言葉を残されています。
吉田絵画コーナー出口ではパノラマの大画面で解説をみることができ、
示唆に富んだ言葉も堪能できました。
MOAの意味は、創立者「岡田茂吉」氏の頭文字+Associationのようです。
岡田氏は、HPを引用すると、https://www.moaart.or.jp/concept/history/
箱根美術館の創立者であり、後のMOA美術岡田茂吉館の基礎を築いたは、
前半生を実業家として、そして後半生は宗教家として、明治・大正・
昭和期の日本に希有な足跡を遺しました。
幼年期から骨董・絵画に深い関心を寄せていた岡田茂吉は、日本画家を
志して岡倉天心が創設した東京美術学校(東京芸術大学美術学部の前身)に
入学しますが、病により絵画修業を断念します。
健康を快復してからは、蒔絵制作に打ちこむなど工芸技法の習得に努め、
簪・笄など婦人装身具の意匠考案と販売事業で成功し、各種博覧会でも
高い評価を得て、青年実業家としての地位を確保しました。
しかし、身辺の不幸に重ねて関東大震災、世界恐慌などにより事業も傾き、
苦悩の裡に日々を過ごしました。そのような生活から脱するために哲学・
思想・宗教の研究に没頭した岡田茂吉は、優れた美術品は人間の本質に
強く働きかけ、広く社会人心を陶冶し、健全な社会を形成するという
芸術的境地に到達します。
病貧争の克服と理想世界の実現を目指し、芸術の体験によって人の情操が
高まる美のひな型を建設し、その中心に日本文化を世界に発信する美術館を
創設することが、岡田茂吉の終生の願いでした。