自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

努力不要論 7

2016-01-31 10:12:09 | 図書メモ


P.82 そもそも同じニートでも、本家イギリスのニートと現代日本のニートでは、
   かなり知的レベルが違うのでは?大卒・院卒がいて、基礎的な教養もあり、
   文字が読めないということはまずないし、結構弁も立つし、メタ思考もできる。

   なにより、彼らの面白いところは
   「働いたら負け」ということがわかっている点です
   ここでいう「働く」というのは、つまり狭義の努力のことでしょう。 

   働くということイコール奴隷になることだというとらえ方をしているのです。
   そのうえで、なんとか自分が生きていくすべを模索しているというわけです。
   彼らは「努力」の本質を見抜いています。
   狭義の努力をさせようとする社会の欺瞞を、無意識に感じとっているのです。

日本の若者のレベルや如何に?
昔ISASに共同研究員で来ていたイギリス人の若者が
「僕は快楽主義者」と自己紹介しました。

「ナニ、それ?」と思ったことを思い出します。
もちろんイギリス人なので、"I'm a hedonist."と言ったのですが、
その場に居た日本人は大慌てで辞書をめくったものでした。

彼とて、ケンブリッジ大学の天文学者ですから、
ちゃんと働いて、給料をもらっているインテリさんです。
そういう人が、「快楽主義者」って、どういうこと???
正直、20数年前の私には理解できませんでした。

今、私もそのHedonistの一員になれたんだ! =^-^=と思いますが、
やはり、現役の勤めと、3人の息子の子育てに追われていた時代は、
奴隷のようだった……と思います。



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努力不要論 6

2016-01-29 05:47:04 | 図書メモ


P.78 本当の日本の良さは、この捨ててきた部分にある。
   滅私奉公が、大和魂ではないのです。

   当面の生活にはとくに役に立つわけではないけれども、
   面白かったり、楽しかったり、美しかったり……
   ありのままに感じるものを大切にできるということ。

   これが大和魂で、人間の持つ余裕や優雅さや、豊かさや、
   風格というのはここから発するものなのです。しかしながら、
   大和魂は努力信仰によって壊されてしまったのです。

祖国・日本に対して幻滅しがちなことが多いのですが、
本来の意味の大和魂が生き返るのなら、
というか、生き返らせたい!
そのための努力はしたい!!と思います。

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努力不要論 5

2016-01-28 05:46:48 | 図書メモ


P.94 セロトニン・トランスポーター 
   (=神経細胞がいったん放出した「幸せホルモン」などとも呼ばれる
   セロトニンを、再取り込みするポンプのような役割をするタンパク質。
   (セロトニントランスポータが多いと、どんどんリサイクルができるので、
   セロトニンを脳で効果的に使いまわすことができる)

   日本人はこれが少ないタイプが圧倒的に多く、7割くらい。
   欧米人を対象にした調査だとこれが少ないタイプは2割以下しかいない。
   一方セロトニンーTが多い人の割合は、日本人は2%ぐらいしかいないのに、
   欧米人は30%ぐらいいます。


P.99 セローTが多いタイプがたくさんいる国の人たちの行動ーーー
   共感能力が欠如しているわけでもなく、とても陽気で楽しい人たち。
   だけれども、「自分の考え方が間違っているかも」というフィードバックは
   あまりしないようです。セロトニンがたくさん使えるので、さして不安に
   なることはないし、ノルアドレナリンの量が少ないために、
   緊張してあがることもあまりない。

   将来的なリスクについてもやや過小評価気味に行動します。
   そして失敗してもあまりへこたれません一言で言えば楽天的な人たちです。
   本人はそれでイイでしょうが、周りにもし心配性な人がいたら、
   その人はちょっと大変ですね。


ふむ。私は正に、その稀少価値(?)な日本人だと思います。
特に、
将来的なリスクについてもやや過小評価気味に行動します。>
ちょっとでも<良さそう! 楽しそう!>なら
殆ど何も考えず、やってみて、問題点に気付いたら、少し反省…………
周りの、心配性な方々、ゴメンナサイね。

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努力不要論 4

2016-01-27 11:51:41 | 図書メモ


P.74 本来「遊ぶ」というのは、とても高尚なことです。
   知性を持った存在でないとできません。そうした考え方からすると、
   「生きていくために必要なことしかしない」というのは、じつに貧困なこと。

   もちろん、努力というのは生きていくために必要なものですが、
   必要な部分以外にもリソースを割けるということが、
   豊であり、洗練されている証拠です。


いいぞ、いいぞぉ~~
もっと言ってちょーだ~い!!

「遊ぶの大好き」な私にとっては、絶大な応援言葉です。
もちろん、楽しく遊ぶためには、それなりの努力とか投資が必要ですが、
日本の(特に地方で?)習慣?風習?慣例?として???
私のような<遊び人>は<冷たい視線>を受けてきたような……気がします。

今でこそ、「好きな遊びがあって、共有する仲間が居て、イイわねぇ」と
言って貰っていますが、昔は悲惨でした。
でも、「苦あれば楽あり」
昔の苦労があったから、今、幸せなんだ~!と思います。

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努力不要論 3

2016-01-26 07:22:32 | 図書メモ


以下は昨日ご紹介した、最後の段落にある言葉です。

   努力という言葉は人を縛り、無料、あるいは
   安価な労働力として使いたい人が用いるブラックなレトリックなのです。


著者は第二次大戦で、我が国がいかに無謀な戦いに突き進んだのか、
何故、それが可能だったのか?を分析しています。

P.66~67 東條首相のポスターのような非論理的なスローガンで、
   多くの人を鼓舞し、国民に不可能な努力を呼び掛けたわけです。
   こうした無謀な努力を賛美する精神性が
   日本の敗戦の原因となりました。


こういったことの反省が、最近になってようやくメディアに登場していますが、
もっともっと広範囲に<小中学校などでも!>取り上げられるべきでは?と
思います。
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努力不要論 2 

2016-01-25 07:55:34 | 図書メモ


「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本
この本の冒頭に書いてある言葉です。

私は強靭な体力と、折れにくいココロでブルドーザーのような仕事をし、
体力的な疲れは感じにくい体質なのですが、
色々終わってから、「余計なお世話なのに」とか「おせっかいが過ぎる」
などと言われ、がっくり来ることが多々あります。


P.5 まえがき:
   本書は、不本意な努力を無意味に重ねてしまっているみなさんに、
   本来の自分を取り戻してもらうことを目的に書きました。


P.41 真の努力というのは本来、成果を出すために必要な①目的を設定する、
   ②戦略を立てる、③実行するという3段階のプロセスを踏むことです。

つまり私自身は<体力任せ>に<戦略なしの無鉄砲さ>で進み勝ちなので、
後で軋轢に悩むことがあるのです。

こういうことを脳科学的に説明してくれる本は、有り難いです。
納得!

下記のような愚を犯してはいないつもりですが、
似たような猪突猛進タイプの友人に悩まされることがあるので、
自戒のためにメモしておきます。


P.54 ダイエットをして、「今日はほとんど食べなくてよかった」とか、
   「身体に良い物を食べた」と認知している人は、
   倫理的に悪いことをする傾向が高いという研究がある。

   これは、ヒトの我慢できる量が決まっている、ということを示す実験によるものです。
   つまり、我慢の限界を超えると、
   我慢しなければならないことでも我慢できずにハメを外してしまうのです。

   「自分はこれだけ正しいことをしたんだから、許される」という言い訳を、
   なんと無意識のうちに脳がやってしまっているのです。


P.57 人間の判断力を奪うには、睡眠時間を奪い、食べ物を満足に与えず、
   がんがんストレスをかければいいのです。それだけで、ほぼ洗脳できてしまいます。
  
   努力という言葉は人を縛り、無料、あるいは安価な労働力として使いたい人が用いる
   ブラックなレトリックなのです。真の努力とは、本当に目的を達成したいのであれば、
   広義の努力―-適切に目的を設定し、戦略を立て、実行することです。




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努力不要論  中野信子・著  2014/7

2016-01-24 08:53:20 | 推薦図書




ここで突然、思い出したのが、最近読んだ本です。
今回のミュージカルで私が主眼としたのは、家猫と野良猫の格差、
すなわち生まれつきのセレブと、生まれたときから貧困層に居る存在が
どうやったら「お互いに幸せになれるか?」と考えたかったのです。

でも、演じたり皆で討論するうちに、
「幸せってなんだ?」と思うようになりました。

この本の著者は、フランスの大学入学資格試験(バカロレア)を例にとり、
人間が人間たる所以は、「哲学を持ち、文化を享受する能力がある」ことだと。

P.26 フランスの大学入学資格試験の2013年度の理系の哲学の問題は、

  ① 政治に関心を持たずに道徳的にふるまうことはできるか?
  ② 労働は自意識を持つことを容認するのか?
  ③ ………………

P.27 この哲学の試験を導入したのはナポレオン、1808年のこと。
   哲学を深く学ぶことによって、人はより自由に思考することができる、
   そして自由な思考こそが人間をより自由な存在にする、との考えからです。

   生まれつきの記憶力でも、ガリ勉の努力でも太刀打ちできない試験です。
   普段からどれだけ、考える喜びを味わい、思考の楽しみを知っているか、
   それが高等教育の原点にある。

   こうした哲学教育が、文化国家として世界各国から一目置かれる、
   フランスの土台となっているのです。

つまり、贅沢で刺激的な、お洒落な生活が出来なくても、
人間は十分に幸せになれるのだと……

実際、ミュージカルに登場するセレブの家猫達には、恋愛の自由もなく、
毎日決まりきった生活しかない。美味しいモノを満腹になるまで食べても、
苦しくなる一方で、退屈で仕方ない。

私が演じる「恋に恋する乙女猫・ズリエット」は、
生き甲斐ある暮らしには「燃えるような恋が必要よ!」と叫びます。
でも、それはシンデレラのように、時間制約のある恋愛で、
家猫たちは「夜には家の中で家族とすごすの。それが私の仕事よ」
「恋は諦めるの! あ~~~~!!」という悲鳴のようなカデンツアで終わります。


方や、貧困層の野良猫は「語り合う友達もいりゃ恋人も居る」
「気ままな暮らし、極楽だよ」と歌います。
もちろん、そのためには身体を鍛え、食料を獲得する知恵を持ち、
恋人を得るための魅力も必要です。

必要以上の富はいらず、質素(かつ上品)な住居や、美味しい食事と
文化的な生活…………
おぉ、まさに先日ご紹介した「フランス人なら10着しか……」の暮らしです。

いずれにしても、バカロレアはフランスの底力を感じる試験制度であり、国民性です。
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4月のミュージカル 見どころ・聴きどころ ④

2016-01-19 08:48:43 | 唄と踊り




リッチな家猫たち2曲の後は、野良猫たちのDance Partyです。
家猫なのに野良猫主催のPartyに忍び込むなんて、危険なのに、
「私たちの魅力があれば大丈夫よ~」と能天気な様子です。

4曲目は野良猫のボスWarooの歌です。
元歌はJesus Christ Superstarの中の「King Herod's song」

  ♪俺は野良猫のワルーさま 泣く子も黙る強面ニャオ~ 
   頭が切れまくり、悪知恵にかけちゃ とびきりだぜ

   野良猫たちは誰でも 体を鍛え頭を使い
   食料探しに忙しい 生きるために 
  
   だけど俺たちには知恵がある  自由な暮らしを楽しもうぜ。 
   家ネコの奴らには真似のできない自由な暮らしを! 
   俺たちは負けちゃいないぜ 自由きままに 
   愛の哲学 語りあかせるシアワセもの。ノラ猫だから!

   そして自由に生きる楽しさ 誇り高く 生きていくんだ!♪

私が作詞したのはここまで……だったのですが、
我が劇団きっての知恵モノ歌手のISHIDERA氏は最後に

  ♪何が一番大切なことかって? 自由だっ!!!♪

というEndingをつけてくれました。 

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4月のミュージカル 見どころ・聴きどころ ③

2016-01-18 06:02:07 | 唄と踊り


猫たちの春の夢  3曲目:Julietのワルツ   作詞:KoMaria

  春風のように 私の乙女心が 薔薇色に 光り輝き踊るわ
  何処かの誰かが 私の魅力に気づいたら 素敵な愛が芽生えるわ

    けれど私は夜には家の中で 家族と過ごすの それが私の仕事よ 

  何もかにも諦めて、踊り明かす楽しみも、何もかにも諦めて、
  変えたくても変えられない ア~~仕方ない!
  悲しい定めの家猫よ。それが定めよ。恋は諦めるの。ア~~~~


これはOpera「ロミオとジュリエット」の中で歌われる有名なアリアです。
全曲歌うのは素人の私には難しいのですが、そこはその……
<ミュージカル用に適当にカット>して、14歳の乙女心を歌います。
未だ本物の恋を知らない<初心な乙女>の<恋に恋する気持ち>なのです。

セレブのお嬢様でも、<良いところに嫁ぐことが仕事>であり、
<自由な恋愛や仕事への挑戦>など、夢のまた夢であることを嘆きつつ、
でも、<リッチな家猫としての自分の幸せの条件>をわきまえています。

こういう生き方が大嫌いな私は、ついつい糾弾調・恨み節になり、
ボイトレ先生からもバレエの先生からも
「もっと、おしとやかに!」「もっと清楚な少女らしく!!」と、
叱られてばかりの一年でした。
さて、本番ではお嬢様になりきれるでしょうか? 乞う・ご期待!

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4月のミュージカル 見どころ・聴きどころ ②

2016-01-17 10:17:39 | 唄と踊り




猫たちの春の夢  2曲目:Three Lady Cats

この歌詞は1/5に「フランス人は10着しか……」という本の感想で、
図書メモのカテゴリーに入れたものですが、視点を変えてみるため、
再度ご紹介します。

場面は、ゴージャスな白いドレスで着飾った3匹の家猫たちの歌。
Mozartのオペラ「魔笛」 Die Zauberflöte 三人の童子の三重唱を
私の替え歌にしてあります。


  ♪ 桜 舞い散る昼下がり  春の風が光るよ

    悩みなんて何もない  食べて寝るだけが仕事よ ♪

 
  ♪ 何も知らない振り それが平和のコツ

    桜舞い散る美しさに 私の幸せ 噛みしめる

    桜よ、永遠に舞い踊れ 

    この幸せな日々、続けよ いついつまでも♪

本当に短い、三重唱の練習のための練習曲のような小品ですが、
心に染み入る清らなBoy soplanoが素敵で、耳に焼き付いています。

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