リーキーガット症候群とは、
これまで紹介してきた色々な不調をを総称する言葉です。
具体的には、①抗菌剤や環境ストレスにより、腸内細菌のバランスが悪化。
②体内ゾヌリンの異常放出により、
腸の粘膜が緩み(結合が弱まり)、
腸内で処理されるべき物質が腸壁から漏れ出て、身体を巡ってしまう。
P.78 ③危険な細菌が大量に入り込むと、獲得免疫と自然免疫システムは
オーバードライブにギアシフトし、身体を安全に保とうとする。
しかし腸内壁が一旦劣化すると、ゾヌリンはひっきりなしに放出され、
(中略)免疫システムが「オン」状態に固定されたままになる
そして入ってきたすべてのものに対して見境なく抗体を発射して攻撃し、
その標的は自分自身の体内組織さえも含んでしまうのだ。
リーキーガット症候群が関与するらしい症状は、
P.85 セリアック病、糖尿病(1型)、P.86炎症性腸疾患、関節リウマチ、
P.86乾癬、 P.88ニキビ、喘息、 P.89メタボリックシンドローム
多発性硬化症、P.90自閉症、がん
対処法 例えば、
P.96 ニューヨークの地下鉄(ほぼ600種類の異なる細菌が存在)に乗ったり、
子供を車内で転がしたり???する時間を多くする・・・・
理由は、年間170億人という大変な数の多種民族の接触により、
多様な菌に触れられるから、だそうです。
上記は「冗談交じりに」語られるそうですが、
「全ての細菌が悪いモノである」という認識を変えよう!ということ。
だからといって、私達日本人がその目的でニューヨークに行くのは無理。
著者のお薦めは、
P.115 土由来のサプリメント:シラジット(ヒマラヤ山脈奥地の土壌で生成)
少なくとも85種類のミネラルを含み、そのうちの二つ、フミン酸と、
フルボ酸は農業で土壌用栄養補助剤として普通に使われている。
両者は厚い細胞の壁を通してミネラルを運び、細胞の寿命を延ばす働きを
助ける。
その他、著者が避けている食品の情報は、P.128 牛乳
代わりに勧めている乳製品は、ヤギと羊の乳から作られた生乳、有機乳、
発酵乳。プロバイオティクス、オメガ3脂肪酸、タンパク質、カルシウム、
マグネシウム、ビタミンK2といった一連の栄養素を含む食物は、
こういった生の乳製品意外にはほとんどない
フツーの日本人である私は上記のような「生の乳製品」は購入できないし、
お薦めのココナッツミルクも、それほど好きではないので
牛乳を飲み過ぎないよう、気を付けているだけです。(それほど好きじゃないし)
健康関連の潮流として、覚えておきたいのは、
P.192 ①有機栽培の地元産食物を選ぶ
②発酵、発芽食品を摂る
コストが少し高くなっても、
P.193
「今農家に払うか、後で薬屋に払うか」だそうです。
P.268まで、色々なサプリメントや食品が紹介されています。
不調・症状を抱えてお困りの方は、自分で読んで判断してください。