私のブログだけでなく、普通、書評とか読後感想文というのは、
本文の丸写しなど、あり得ないのですが、今回は、本当に感動の連続なので、
た~くさんコピペしてしまいました。
実はコピペの技術が最近格段に上がったので、強気になっているのです。
その方法は、コピーしたい書籍をスキャンし、Google Driveに放り込んで、
そのページをGoogle アプリのドキュメントで開くだけなのです。
だけ!とはいえ、ここに辿り着くまでの苦労といったら・・・・・
思い出してもゲンナリするような挫折感や夫婦喧嘩(?)と葛藤がありました。
でも、諦めないで、ITに強そうな人に聞き続け、夫にも頭を下げ、
右往左往・試行錯誤の結果、上記の方法が分かったわけです。
IT関連の疑問への答えは結構、ネット上に解説があるのですが、
<怪しいサイト>への落とし穴も色々あるので、やはり細心の注意は必要です。
閑話休題*****************
p.130 幸福とか不幸とかは、客観的には成り立たない概念です。
本人が 幸福だと思わなければ、いくらほかの人が「あの人、幸福ね」
と言 ったところで、幸福とは言えない。 まったく主観的なものです。
幸福な人生かどうかは、結局は その人の価値観次第です。
この歳 になっても、まだ筆をとらなけれ ばならないのかと思う人には、
私 のような人生は不幸でしかありま せん。
価値観は、千人いれば千人違い ます。その人にとって、自分はこれが
一番良かったと思える一生が いいとしか言えない。満ち足りて いる人は、
自分の価値観を持ちう る人なのでしょう。自分の置かれ ている境遇に対して、
こんなはず ではなかったのにと思っているよ うでは、永遠に幸福にはならない。
要は気の持ち方で、人生は幸福にも不幸にもなりうるのではないか と思います。
これまでの私の人生は、作品を つくったということしかありませ ん。
子どもを育てたわけでもないし、何もないです。ものをつくっ て生きてきた人
というのは、結局、それに賭けたのですから、当然と言えば当然なのでしょう。
ただ、 普通のありきたりの生き方でもなかったし、ありきたりのものを
つ くっていたわけでもない。非常に ユニークなものである、というこ とだけは
事実です。しかし、それがこの世に、ずっ と地球の上に長く残るかどうか、
人々にどういう影響を与えうるか はわかりません。
こればかりはア ートの持つ宿命で、後世の人に委ねるほかないことです。
<しのだとうこう1913年中国・大連に生まれる。本名は満 洲子。5歳から
父に書の手ほどきを受ける。47年頃から抽 象的な水墨画を描くように。
当時、抽象表現主義が盛んだ ったアメリカで、いち早く評価を受けた。
現在、作品はクレラ ー・ミュラー美術館、グッゲンハイム美術館、
メトロポリタン 美術館など国内外数十ヵ所の美術館に収蔵。
アメリカ議会 図書館や京都迎賓館、皇居のお食堂など二十数カ所の
公共施設にも収蔵される。2021年永眠。>