暫く写真の説明をサボっていましたが、昨日&今日はPerthの公園で見た鳥です。
P.143 ソーシャルキャピタル(社会関係資本)とは
「人とのつながり(結束)により得られるもの」
日本語でこのイメージを表すのは、
絆・お互い様・遠くの親戚より近くの他人・情けは人のためならず
「地域や人とのつながりや信頼感をもとに、
人が他人を思いやる強調的な行動をとり、
それが地域全体や自分の財産になる」 という考え方
P.144 Social Supportは、個人同士のやりとりがもとになっている。
Social Capitalは、地域やコミュニティなど
グループ全体の調和や協調性、結束力を表すもの
P.145 (米国での研究の結果、)
質の高い行政が行われた都市では、
住民が積極的にコミュニティ(自治会等)を立ち上げたり、
地域住民がお互いを信頼し合って法律や施策を尊守しました。
一方で、政治腐敗などで
荒廃が進んだ(中略)都市の住民たちは
「行政はお上のもの」と考え、当事者意識が低く、
法律や施策も押し付けられたものとして、
抑圧され搾取されているという意識がとても強かった。
P.146 地域の「絆」の測り方
絆やつながりなど、
「目に見えないけれども社会に存在しているもの」を測るのが、
社会疫学者の腕の見せどころ
だそうです。
P.147 Social Capitalは周りの人との信頼関係をつくり、地域の絆を高めます。
これに加えて、健康の面でも、地域の見張りの役目を果たします。
おぉ、この辺でやっと、私の実生活と著者の提案に繋がりが見えてきました。
世田谷区が実施している「元気リーダー」制度(高齢者の体操グループに指導者を派遣
および、その指導者の育成)が、このSocial Capitalに当たるわけです。
ここまでの記述にあった地域ぐるみの冠婚葬祭や、環境整備(道路清掃とか雑草取り)は
「趣味やボランティア活動で忙しい私には、ちょいと負担だわ」と思ってきました。
でも、それは農村地域の話と、割り切って、
私は世田谷区がやっているような、都会型の健康運動に取り組んでいるんだ!と、
自信を持って言えるような気がします。(私は第4期元気リーダーなのです!)
P.154
資本主義社会において、格差をゼロにするということは不可能です。
しかし、Social CapitalとSocial Supportは、
「地域の結束力や人との絆を高めれば、
自然災害や貧困などの不利な状況にかかわらず、
住民の安全と健康を保てる」ことを教えてくれているのです。