(この本の出版は2014年ですが)
p.50 近藤:実はいま大腸がんが全体的に増えていて、
その中の直腸がんは人工肛門になりやすいんです。
これはできるだけ避けないと、ボケたりすると大変。
本人はわからにからいいけど、周りがね。
曽野:でもね、先生、人工肛門って最期はとっても楽
ですよ。お腹の丸い丘の上に人工肛門が突き出て
ますから、とってもきれいにしやすいんです。
ヒダみたいなものもなくて、だから、人工肛門は、
最後は介護者孝行だと思いました。
近藤:お尻から出てくるウンチと格闘するよりもね。
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p.51 近藤:日本には「とにかく長く生きることが貴い」
という価値観がありますよね。意識を失っても
寝かせっきりにして、強制的に栄養をあげてずっと
保たせようという。
(中略)
p.52 近藤:日本の介護職の人がヨーロッパに研修に行って、
食べたがらない病人の口にスプーンで流し込もうと
すると、「虐待だ」って怒られたという話があります。
その辺からまず日本と欧米の考え方が違う。
(中略)さらに一歩進んで、ボケて意思表示のできない
老人の胃に管をいれるかっていうと、これは日本人だって
「ちょっとおかしい」と思う。
でもやってしまう国民性ってどこから来るのか?
私が思うに、日本人は
「自分の懐が痛まないならどうでもイイや」という無責任さで、
膨大な医療費のツケを次世代に押し付けているだけだと思います。
さらに、胃ろうの入院患者がいれば、医者・介護職・製薬会社が
潤い、入院させている家族にとっては、親の年金も確保できる!?
これは絶対におかしい話です。なんとかしなければ・・・・・と
思うのですが、何ができるのでしょうか???
諸外国のように、<自分から食べなくなったら最期を迎える>のが
当たり前になれば良いと、私自身は思います。又は色々考えるより、
<高額医療費補填制度>を見直すことが必要では?
誰しも、自分の懐が痛むのなら、自分の介護のための貯筋をしたり、
納得のいく逝き方・送り方を真剣に考えることでしょう。
今は、あまりにも皆、無責任過ぎる!と思います!!!