自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

高山植物の撮影

2008-07-28 23:41:51 | Weblog

温厚な夫がついに爆発。
蓮華岳(北アルプス・針ノ木岳の隣)頂上付近の駒草群落に入り込んで写真撮影に
夢中の女性に、「貴女は花の名前をたくさん知っていて、他の人に色々説明しているくせに、
どうしてそんな撮影の仕方ができるんですか!? 僕らだって近くで撮りたいのは
山々だけど、登山道から望遠レンズを使って撮っているんですよ!!」

 針ノ木小屋からずっと付かず離れずで登ってきたので、彼女の博学ぶりはよく分かりました。
70代半ばの女性ばかり4人で一年中ゆったりとした山行を続け、脚力もなかなかの様子。
山を愛し、植物を愛している筈のその彼女でさえも、つい夢中になると「自分だけは特別」
という気分になってしまうのでしょう。

かく言う私だって、足元には細心の注意を払ってはいるものの、小さな植物を踏んづけて
いる可能性はあるのです。

先日、北岳草への想いを書きました。
珍しい可憐な高山植物を眺め、写真に収めたいというのは、ごく自然な欲求ですから、
駄目とは言えないし、立入り禁止の柵を設けるのは、いかにも無粋です。

駒草の場合、株と株の間の瓦礫は踏んでも良さそうに見えますが、細い根が張っているので、
そこを踏まれるのは大打撃だそうです。

まあ、色々なモヤモヤを感じながらも、空は青く、白い雲、そよ風、
美しい北アルプスの山々をバックにピンクの絨毯状の駒草や、深山シオガマとか、
黄花のコマノツメ、雷鳥の親子まで眺められたのは素晴らしいプレゼントでした。
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身体に合った道具

2008-07-27 23:30:30 | Weblog
ついにザックを購入しました。今までは夫のお古で、
容量65リットル、重量2500gという巨大なもの。8kgぐらいしか背負わないし、
大は小を兼ねる(?)からイイや!と思っていました。

ところが先日の北岳ではその8kgが結構きつくて、嫌気がさしてきました。
ヤマケイの6月号には最近の軽量化情報が載っていたし、私も還暦なんだから、
そろそろ軽いモノを!と思って決心したのです。

が、Iスポーツの部長さんは「軽いだけで、バランスや作りが良くないのは最悪」との
アドバイス。その上、私が持参した古いザックを眺めて、
「身体に合っていないのはもっと悪い!」とのご託宣。

結局40/55リットルで2250gの頑丈なタイプを購入。調整してもらうと、肩や背中が自然に
馴染み、腰の支えがバッチリです。この装備で19~21日に北アルプス蓮華岳&針ノ木岳に挑戦。
白馬に次ぐという大きな雪渓を歩くため、アイゼンも必要で、普段より重い9.5kgでしたが、
全然苦にならない背負い心地に吃驚!

お金のある人は最新・最良のギアで楽しまくりなのか・・・と思うと癪ですが、
節約&ケチ精神はザック・靴には無用と実感した山行でした。
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北岳草に想う

2008-07-21 16:04:36 | Weblog
12&13日に北岳に登り、念願の北岳草を拝んできました。
今ほど鹿の食害がなかった時でも、絶滅の危機が叫ばれていた可憐な植物です。
温暖化の影響で、最盛期が梅雨半ばから6月半ばに移行しつつあるそうですが、
今年は雪が多かったせいか、この梅雨の晴れ間に美しい蕾も満開も同時に拝めました。

しかし、この登山者の多さは・・・・・・・
そして殆どの人が「見ましたか?」「どこですか?」「わあ~、あった!あった!」と、
花に接近し、撮影しています。カメラは三脚つき、デジタル一眼レフレベルから
携帯電話クラスまで色々ですが、とにかく写真を撮るうちに、
何人かは夢中になって自分の足元の北岳草に気づかず、踏んづけてそうになっているのです。

どこの山でも見かける風景ですが、本当に切なく、情けない思いで一杯になります。
もちろん、私や夫がそばに居る間は、「貴方の足元にも小さな株がありますよ!
気をつけて!!」と、やんわり注意したりするのですが、そんな時間は僅かです。

高山植物の最盛期ですから、白山一花(はくさんいちげ)やお山のエンドウなど、
被写体としては、ずっと豪華で素晴らしい花がたくさんあります。それらは無視して(?)、
珍しい植物らしいから!と、北岳草に集中するのは、いかにも悲しいです。

温暖化のせいで、猿や鹿が高山に上がってきて、植生がかわり、
雷鳥や高山植物は衰退の一途だそうです。
地球規模で各人が、何ができるのかを考えねばならない時代ですが、
自分も撮影をしているのですから他人を規制できるわけもなく、
では、私にできるのは何だろう??と考えさせられた山行でした。

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