著者のタイトルは<アスレティックトレーナー/鍼灸師>
主張は、
p.2 「多裂筋と足指の伸筋群」の2つの筋肉が
姿勢の悪さ、使い方のバランスの悪さの結果、
使わない筋肉はどんどん動き方を忘れ、
使い方が悪い筋肉はどんどん硬くなる。
チェックするには、
p.8 うつ伏せに寝て、両手両足を伸ばしてから、上半身を持ち上げる。
手先が60㎝上がるのが理想。
30㎝以下の人は、多裂筋がほとんど動かなくなっている。
p.9 足指を手でつかんで曲げたとき、甲も一緒に曲がればオーケー。
甲に変化がなければ、足指伸筋群が動かなくなっている。
私は体操グループで指導のとき、
①自分でできるチェック法で、各自の現状を認識してもらい、
②改善目標を設定してもらい、
③苦しくないレベルから徐々に強度を上げていきます。
いきなり最高レベルのお手本を見せても、驚愕と諦めしか起こりません。
評判が良いのは、
①痛くも痒くもない「スタートの姿勢」
②少し痛い(筋肉が張る)が、どこに効いているか分かる体勢。
③かなり苦しいけれど「効いてる~~~っ」と実感できるレベル。
選ぶのは本人ですから、自分の頭で考え、決める過程も楽しめます。
必然的に説明の時間が長くなるのが欠点で、
「論理思考を好む?男性グループ」には好評ですが、
女性グループは
「理屈なんかどうでもイイから、たくさん動きたい」方が多いのが困りもの。
この本に出てくる技で、好評だったのは、
p.74 肋間伸ばし
動かなくなっている肋骨の筋肉(肋間筋)に刺激を与え、
呼吸が深くなるのを感じる
方法は 丸めたバスタオルやストレッチポールを背中の下に置いて仰向けに寝る。
片手を頭の下に入れ、ひじが上がると肋骨が拡がるので、
もう片方の手の中指で肋骨の間をしごいて筋肉を刺激。
ひと頃流行った「骨磨き」の「マグロの中落ち」ですね。
このように、自分で触って実感する動きも好きです。
昨今の流行語(?)は、「姿勢を良くすれば、健康になれる」ですが、
著者の主張は、
p.34 筋肉をしつけると姿勢は良くなる
筋トレのようなハードなものでなく、筋肉を1分間伸ばすだけで良いそうです。
p.35 ただし、確実に筋肉をしつけるには、
約1分間のストレッチを1日に複数回行う。
まとめとして、
p.108 多裂筋や足指の伸筋群が動かなくなり、悪い姿勢が続くと、
ふくらはぎと足裏の筋肉の動きが悪くなる。
p.109 すると、血流が悪くなり、疲労物質が流れにくくなる。
(中略)疲れが抜けなくなりやすい。