最終の第5章に、やっとタッチケアの必要性と解説が登場。
大事なことだと思うので、長いですが、そのまま書き写します。
p.231 赤ちゃんは親に抱かれることで、肌の温かさと完全な安心感を
感じる。そこでは、神経レベルで親子の身体は同調し、それは
心の同調を生み出す基盤になっている。
不快な気持ちや怖い出来事があったとしても、抱っこされて
親のにおいを嗅ぐことでストレスも癒される。
このような体験を通じて、子供は自分を肯定的に受け入れることが
できるようになってくる。そして親の愛情を肌で感じ、自分が
価値ある人間だと感覚的にわかるようになっていくのだと思う。
ところが最近は年々、子供がゲームやスマホなどに費やす時間が
長くなり、大切な親子のふれあいが減少している。コロナ禍で、
さらにその傾向に拍車がかかった。
子どもたちは長時間、一人でゲームに熱中したりするようになった。
ゲームというヴァーチャルな世界に、幼少期からどっぷりと浸かった
生活の中で、子供たちは誰と身体を同調させるのだろうか。
身体の同調は、相手の気持ちに共感することにつながるが、
そのような体験が貧弱な子ども時代を送ったとしたら、
どのような結末に向かっているか想像に難くない。
その先には、排除、偏見、敵対、暴力といった
私たちが進みたい方向と真逆の方向に向かうことにはならないだろうか。
時代はまさに、信じ難いような子殺し・無差別殺人・医者への暴力等が蔓延しています。
このような気持ちになる人間の育ち方まで考えつつ、打てる手を考える・・・・
ちっぽけな私にできることは?
即効はなくとも、地道な努力をするための道は見えてきています。
もう少しで核心に迫れるんだけどなぁ~~~と思いつつ、本を読んでいます。