副題は <簡単、無料で医者知らず> <歩行が人生を変える29の理由> 2015/12
著者は長尾和宏医師。
山と渓谷社刊という点が面白い……というか、嬉しいです。
算術医ではない、まともなお医者さんの発言に溜飲が下がります。
P.25 「貧困=無知」が子どもたちの肥満をつくっている
肥満になる原因はいくつかあるが、特に子どもたちの場合、
「悪いライフスタイルの連鎖」が深刻な問題。
P.26 何が健康を害するのかを知らないから、歩かないし、
ジャンクフードばかり食べてしまう。実際、世帯所得が低いほど、
運動習慣のない人が多い、野菜を食べる量が少ない、…………
著者・長尾和宏氏はボランティアで夜間高校の生徒たちに特別授業をを行い、
「無知」から起こる病気を遠ざけることを伝えられているそうです。
P.27 家庭環境がその子の運命を決定づけないように、
子どものころから、
学校の中で「健康」教育を行うべきである。
本当に、同感です。
私などは、頑健に生まれつき、大阪湾で泳ぎ、六甲の山を駆け巡るという
原始人なみの子ども時代だったので、
「自分にとって快適な(=健康な)状態とは」が身体で分かります。
が、そうでない人たちが増えています。
アレルギーも不妊も、ガンも、弱い人たち(毒素を溜め込んだ人?)に先に表れ、
徐々に社会全体を蝕むのですから、常に監視と勉強が必要です。
それも、この本の著者のように、医師の資格を持つ方たちの発言が重要です。
そういう意味で、たくさんの方々に読んで欲しい本だと思います。