上記の本は、私はまだ読んでいませんが、p.29で紹介されています。
古い本ですが面白そうなので図書館にリクエストしたところです。
著者・蒲谷 茂(かばや しげる) 1949年生まれ。医療ジャーナリスト。
立教大学卒業後、健康雑誌『壮快』の編集にかかわり、8年後に独立。
多くの医療・健康に関する書籍や雑誌の編集・執筆、テレビ番組の
創刊編集長に就任。その後も、30年以上にわたる経験や人脈を生かし、
自分のからだは自分で守るための情報を発信し続けている。
著書に『死に至る病・チェックリスト』(バジリコ)、『歯は磨くだけで
いいのか』(文春新書)、『民間療法のウソとホント』(文春新書)、
『測るだけで大丈夫』(八重洲出版)などがある。現在、八ヶ岳南麓に住み、
エフエム八ヶ岳のパーソナリティもつとめている。
今日の記事はまだ「終の棲家」の田中氏の本についてです。
p.29 内閣府が行った意識調査(平成24年)によると、
最期の居場所は
病院などの医療施設がよいと考えている人 28%
介護施設がよいと考えている人 9%
自宅がよいと考えている人 55%
と、自宅希望が圧倒的に多いにもかかわらず、大半の人が
希望とは異なる場所で最期を迎えているのが現実だ。
なぜ、自宅で死ねないのか?上記の本の著者・蒲谷氏の分析は、
終末期に在宅で療養ができた場合の条件を探ってみると、
①必要な在宅医療・介護サービスが確保できたから 42.9%
②病状などから、医療機関における医療が必要ないから 33.9%
③家族などの介護者が確保できたから 32.9%
p.30
④本人・家族などが強く希望したから 33.4%
つまり、本人や家族が、自宅で最期を迎えることを
強く希望することが、自宅で死ぬためには重要なのだ。
それが困難となる理由の大きなものは、
「介護してくれる家族に負担がかかる」
「病状が急変んしたときの対応に不安がある」
p.31 介護施設のなかでいちばん人気の特別養護老人ホームでは
いろいろなリスクやスタッフの過度なストレスを考慮して、
看取りはできず、終末期には退去させられるところも
多いのが現実だ。
だから、自分の医師、家族との話し合い、周到な勉強と準備が
大切なのですね。