厚生労働省は1月20日、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを5~11歳の子どもに接種できるよう1月21日に特例承認した。
この日開かれた専門部会で安全性と有効性を審議し、承認が了承された。
同省ワクチン分科会で実施要領などの検討を経て3月以降に接種が始まる見通し。
ファイザーが昨年11月に、この年齢層への接種の拡大を申請していた。
海外では既に一部の国で接種が始まっているが、日本では5~11歳に打てる初めてのワクチンとなり、全員に接種する場合の対象者は約700万~800万人に上る。
子どもへの接種を巡っては、新型コロナに感染しても重症化しにくいことなどから、専門家の間でも必要性の意見が分かれている。
ワクチン分科会では推奨の在り方などを議論。
予防接種法上で「接種を受けるよう努めなければならない」とされている努力義務規定を、妊婦以外の12歳以上と同様に適用するかどうかが主な論点になっている。
厚労省によると、ワクチンの有効成分の量は12歳以上の3分の1で子ども用の別製品となる。
同一の接種会場で12歳以上のワクチンを扱う場合は、打ち凹`いに注意が必要となる。
3週間の間隔で2回接種する。
海外の臨床試験では、発症予防に90・7%の効果を確認。
厚労省は新たな変異株「オミクロン株」にも一定の有効性が期待できるとしている。
また既に接種が始まった米国では、接種後に起きた副反応のほとんどが、軽症や中等症だったと報告されている。
国内では接種後の若年男性に心筋炎や心膜炎がごくまれに報告されており、5~11歳についても添付文書などで注意喚起する。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます