20年くらい前に、地ビール巡りをしていた。当時、地ビールは一般の小売店や居酒屋に流通しておらず、レストランが併設された醸造所に、ビールを買いに行くとともに、レストランで舌鼓を打つのを楽しみにしていた。多分、これが「居酒屋さすらい」の原型なんだと思う。
19年前、小樽に行った。その時、うかがったのが、地ビール海鱗丸ビールが運営する「フィッシャーマンズハーバー」(「居酒屋さすらい」未収録)。その酒場は料理やビールの素晴らしさは言うに及ばず、眺望も素敵で今でも心に残っている。ちなみに、「フィッシャーマンズハーバー」は、記憶だけでなく、記録にも残っている。自分史上、最北端の酒場訪問記録だ。残念ながら、「フィッシャーマンズハーバー」は閉店し、再訪が叶わないが、小樽にはクラフトビールがまだあるのだ。
「小樽ビール」。
小樽の運河沿いの店舗。
店舗に入る前から、そこはもうドイツだった。煉瓦造りの建物。歴史の流れがうねっているように感じる。
店の中央に、鈍く光る巨大な醸造タンク。素晴らしい。
ボクは席につき、「ドンケル」(658円)と「ザワークラウト」(518円)をオーダー。
地ビール店によっては「ドゥンケル」や「デュンケル」とも呼ばれるドイツビール。上面発酵の黒ビール。カラメルが加えられ、苦味に甘みのハーモニーが特徴的。
「小樽ビール」の「ドンケル」はやはり旨かった。ドイツビールには、ウィンナーではなく、「ザワークラウト」で。多分これがベストマッチ。
そういえば以前、川越の「コエドビール」で、同じように「ザワークラウト」をいただいたっけ。クラフトビールには、敬意を表して、「ザワークラウト」で。
昨夜はだいぶ飲み過ぎた。帰りの飛行機でお腹が痛くなったら困るので、今回は一杯だけ。
うまいビールを飲むと、なんだか幸せな気持ちになる。次に小樽を訪れるのはいつになるだろうか。
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