「丸一酒場」を出て、N屋さんは「ちょっと見ておきたい店がある」と大門の交差点を渡った。そこにはビアパブがあるのだ。1階が「82」、2階は「HUB」になっている。
「もしかしたらH部ちゃんがいるかも」。
どうやら前回の会合で、N屋さんとYさんは「HUB」で合流したらしい。もしかすると、この日もいるだろうとN屋さんはアタリをつけていたみたいだ。
「HUB」にH部さんはいなかった。
ところが、H部さんは、その下の階にある「82」にいたのである。
「HUB」と「82」の違いがよく分からない。両方とも輸入ビールを扱うパブだ。スポーツを観戦しながら、飲むスタイルも同じ。正直分からない。
「82」に入店したのは11年ぶり2度目。若かったな、あの頃。
「ギネス」パイントと「フィッシュ&チップス」。
これ一択。
「ギネス」はキャンペーンをやっているようで、一杯飲むとサコッシュが貰えるという。緑色のサコッシュを2つ貰った。
しかし、「ギネス」と「フィッシュ&チップス」って、何故こんなに相性がいいのだろうか。これが、「一番搾り」だと、ちょっと違う。「フィッシュ&チップス」には「ギネス」か「ペールエール」しかない。ピルスナーじゃないんだよなぁ。
やがて、審査委員の女性陣などがいつしか合流し、飲み会は7人の大所帯に膨らんだ。ちょっとした打ち上げになったのだ。
その後、ギネスをおかわりする毎に、サコッシュを貰い続け、気がつけば5つのサコッシュが鞄に入った。H部さんに「あげますよ」と言っても貰ってくれず。一夜にしえ、サコッシュ王になった。
会の終盤、もうサコッシュは欲しくないから、違うビールを飲むことに。日本のクラフトビールも置いていて、COEDOの「鞠花」を貰った。もちろん樽生で。
「鞠花」にはサコッシュは付いてこなくて、少し安心した。
セカンドバッグ、ウエストポーチか。時代とともに小物入れって、変遷してるんだなぁ。昔、セカンドバッグって、多くの人が持ってたよね。
まぁ、おっさんが持つと全てのものが陳腐化するよ。これも一つのディスコ理論じゃないかしら。
「ギネス」は5杯飲んでないよ。3杯かな。残り2杯は頼まれて買ったもの。
ビール3本で二日酔いか。歳とると弱くなるね。肝機能の低下と、あまり飲むなという脳からの指令だろうね。自分は3日続けて飲酒すると疲労が抜けないよ。
しかし、5つもいらないよな。っていうか、よく五杯も飲めるなあ、師よ。俺なんか缶ビール三本で最近二日酔いだからな。
ところで昔、おっさんのウエストポーチとかセカンドバッグとかダサいって言われてたけど、このサコッシュは大丈夫なのか?
っていうか、おっさんが持っていると言うだけで、どんなアイテムであってもダサくなってしまうというのがホントのところなんだろうな。