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居酒屋さすらい 1567 - 変わりゆく渋谷にて - 「富士屋本店 ダイニングバー」(渋谷区桜丘町)

2019-12-02 09:13:24 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

立ち飲みラリー山手線編はもう3年近く渋谷でスタックしている。新橋の立ち飲みを制覇するのも相当時間を費やしたが、このクレイジーな街も時間がかかっている。そもそも、そんなにこの街には来ないのだ。

しかし、この3年間で、渋谷の街も様変わりした。駅周辺は工事が激しい。とりわけ、桜丘は一瞬で工事モードになった。渋谷の立ち飲みを代表する「富士屋」は本店もワインバーもダイニングバーも立ち退いた。悔いが残るのはワインバー。2年前、一度店を覗いたのだが、混雑していたから、度にしようと思っていたら、その今度はもうなかった。ワインバーは日本橋に移転したというが、渋谷で入ってこそ、「富士屋」の意味がある。

ワインバーは入れなかったが、ダイニングバーにはかろうじて入ることができた。だが、「富士屋本店」とは180度違う店にやはりたじろいだ。来店する人種が違う。自分みたいなリーマンが一人で入店してくると、お店の人も「え?」と思ったことだろう。たじろいでいるのは自分だけでなく、お店の人も同じようだった。

さて、困った。いや、自分から店に入って困ったも何もあったもんじゃないが、とにかく困った。何をオーダーするか。何をオーダーすべきか。カウンターにポジションして、しばらく店内をつぶさに眺める。「富士屋本店」とは全く違うメニューたち。しかもいずれも値段が高い。

それにつけても困った。

まずは無難な「ハイボール」から。「桜丘ハイボール」(400円)。もちろん、これは「焼酎ハイボール」ではなくウィスキーベース。桜丘をイメージしたというハイボールは紅茶の味わいがするというカクテルっぽい。つまみは迷ったが、お店一番人気という「マッシュルームのブルーチーズ焼き」(700円)をオーダー。せっかくだから、一番のメニューをいただいてみようではないか。

「バゲットは?」

と店員さんに聞かれたが、「いや」と答えるのが精一杯。そうか、ちょっと自分は緊張しているのか。

そのせいか、味もよく分からない。グラタンじゃないのかこれ。と思いながら、早食いしてしまった。味わうこともないままに。

多分、自分は早く店を出て行きたかったのだと思う。どっかで飾り気のないつまみで一杯飲りたかったのだ。

「桜丘ハイボール」一杯で終了。次の一軒を求めて渋谷の雑踏に紛れた。

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