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居酒屋放浪記NO.0294 - 山手線内のド真ん中! - 「リカー&フーズ杉山」(千代田区飯田橋)

2009-11-27 13:33:23 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
 N整連の会報に掲載するという座談会を終えて、会場の市ヶ谷アルカディアを出たのが16時半。そのまま会社に帰れないこともなかったが、切りがいいので帰宅の途に。
 しかし、このまま帰宅するのもつまらない。せっかくだから市ヶ谷の立ち飲みを散策して帰ろうと辺りを右往左往するのだが、立ち飲みはおろか、普通の居酒屋すら見つからない。

 まず、外堀を超えて牛込の方向に行く。山を登ってみたものの、居酒屋は僅か1軒。しかもまだ準備中だ。
 また、市ヶ谷駅に戻り、今度は上智大学の方へ。こっちの山は幾らか賑わってはいるものの数軒あった
 居酒屋はやはり準備中。その間、雨は激しくなる一方で、だんだん気持ちが萎えてきた。

 そこで、メトロを使って飯田橋に出てみようと考えた。もし、立ち飲み屋が見つからなくとも、その頃には5時を回っているだろうと思ったからだ。
 かくして、飯田橋駅に降りて、目白通りを南下すると、いとも簡単に角打ちを見つけることができた。

 小売りの酒屋さんに赤提灯が灯っている。「リカー&フーズ杉山」。
 都会の真ん中に角打ちとはシブい。



 早速中に入ると、店の手前で大旦那と思われるお爺さんが店番。「立ち飲みしたい」と申し出ると「店の奥にどうぞ」とその声は優しい。
 店内奥には1坪程度のカウンター、更に敷居をまたげば倉庫を立ち飲みスペースにした小部屋が現れた。



 客はまだ誰もいない。若旦那と思しき前掛けの男性に「生ビール」(300円)を注文した。
 ビールはアサヒスーパードライ。ジョッキ自体はややこぶりだが、ほぼ中ジョッキの量を300円で飲ませてくれるとはなんともお得だ。

 システムはキャッシュオンデリ。肴は手作りのものが幾つか用意され、いずれも安価に食べさせてくれる。
 その中から「牛すじ煮込み」(280円)をチョイスした。
 小ぶりのお椀ながら、じっくりと煮込まれた褐色のスープは生姜がばっちり効いている。角打ちの「煮込み」とバカにしてはいけない。マジでうまし!牛すじも柔らかく味が沁みている。
 ビールを速攻でやっつけてもう1杯お代わりした。

 立ち飲みスペースにはテレビもなく、わたしの他に客もいない。
 若旦那は絶えず仕事をしており、話し相手もいない。
 実に手持ち無沙汰だ。

 ビールの次に注文したのが「コップ酒」。
 これがなんと180円。しかも、「熱燗」「ぬる燗」「冷酒」をそれぞれチョイスすることができる。
 この日は雨が降りそぼり、とてつもなく寒かったので、わたしは「熱燗」にしてもらった。
 お酒の銘柄は不明。
 恐らく容量は1合もないだろう。

 酒の肴は「イカの塩辛」。
 小皿にちょこっと盛られたそれはなんと150円。
 やっぱり酒には塩辛だろ!
 これはあくまでも推測だが、これは恐らく自家製のものだろう。
 保存料や添加物の味が全くしない、シンプルな味だったからだ。

 塩辛を舐めなめ、酒屋の隅っこでコップ酒を飲む。
 う~ん、やっぱり角打ちって最高だよ!
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