※この記事は緊急事態宣言が発出される前に訪問した際のものです。
本来ならば、福井市で飲んでいるはずだった。この日、福井で取材があり、北陸新幹線で金沢に向かった。予定では金沢で在来線の特急に乗り換えて福井入りするつもりだった。ところが、在来線は全て大雨のため、運休になった。ヤバいことになった。この日は某上場企業の記事広告の取材で、この会社の営業部隊が同行する予定になっていたのだ。さて、どうするか。とにかく時間がない。金沢駅で途中下車して、レンタカーを探すと、いとも簡単に見つかった。急いで手続きして、福井に向けてクルマを飛ばした。大雨の高速をすっ飛ばして、なんとか事なきを得たのだった。
大変な行程だったが、クルマを借りたおかげで、念願の永平寺に立ち寄ることができ、そして21年ぶりに金沢に降り立つこともできた。
100万石の古都、金沢の街は落ち着いていた。仕事がなんとか出来た安堵感から、ちょっと高い店で、「天狗舞」でも飲もうかと店を探していたら、立ち飲みを見つけた。うまいものでも食べればいいのだが、立ち飲みを見つけてしまっては黙っていられない。店に吸い込まれるように入ってしまった。
店は串焼きの立ち飲みだった。まずはビールでもと思い、メニューを眺めると、おや、「エーデルピルス」の樽生があるではないか。やるな、この店。
若い店主が切り盛りしており、今時の感性に訴える店づくりをしていた。自分の隣の客はまだ20代とおぼしき女性2人組だった。串焼きは100円から。「とりあえず」のメニューが200円から。安い。まずは、その「とりあえず」から、「ガツポン」をチョイスした。これが結構なボリュームだった。
メニューには、福井の名物、「へしこ」もあったり、なかなか頑張っている感が伝わってくる。金沢のうまいもんにはありつけなかったが、これはこれで、またラッキーだ。
ビールから、「酎ハイ」にスイッチ。つまみは「つくね」をタレで。「鬼ハラミ」(490円)というメニューが気になったが、俊巡した末スルー。というのも、新幹線の時間が迫っていたのだ。
「つくね」はボール型。これが抜群に旨かった。
結局「酎ハイ」×2で終了。
もう少し時間があればいいのだが。21年ぶりの金沢は呆気なく終わってしまった。
本音をいえば、「天狗舞」が飲みたかった。
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