「光栄軒」に到着したのは17時3分。けれど、カウンターには客が既に3人、小上がりに1人。しかも、先客の2人は、もう料理を食べている。
緊急事態宣言以降、「光栄軒」は20時までの営業になったが、お客さんの数はかつてのフル営業の時と同じらしい。つまり、以前と比べて忙しくなったとマスターは教えてくれる。来店客ばかりでなく、テイクアウトが急増。5月中のテイクアウトは、予約でいっぱいらしい。
マスターは、「予約してくれたお客さんが来なかったことって一度もないんですよ」。
「それだけ、お客さんは楽しみにしてるんですよ」。
そう言うと、ママは、「本当にありがたいよね~」と言った。
その言葉はじんわりと胸に響いた。
テイクアウトは予約でいっぱいだが、来店してきたテイクアウト希望のお客さんは断らない。テイクアウトしようが、お店でいただこうが、来店のお客さんに変わりはないからだろう。ただし、混雑状況にもよるし、複数の注文だったりすると、時間がかかる場合もあるので、来店すれば全てテイクアウトOKとはならない。
「時間かかるけど、ちょっと待っててね」。
マスターは優しく、お客さんに言う。自分が滞在した1.5時間の間に、テイクアウト客は3人来た。確かに以前はこんなに多くはなかったように思う。
平日の「光栄軒」は午後に一旦店を閉める。緊急事態宣言後、土日のように通しで営業しようかと考えたらしいが、その時間をテイクアウトのオーダーを作る時間にあてているという。したがって、以前とオペレーションはかなり変わったらしく、「だいぶ慣れましたよ」とマスター。
今日のマスターはかなり饒舌だ。
まずは唐揚げ。あ~、食べたかったんだ。マスターの唐揚げ。正直、これと「炒飯」だけでいいと思うくらい。
「紹興酒」でスタートし、1本空けたら、いつも悩んでしまう。もう1本いくか、それとも「お茶割」にするか。結局は、「お茶割」にしてしまうんだけど。
実はこの日、「餃子」をいただいた。前回訪問時のリベンジ。というのも、前回、自分の番で売り切れになったから。
「自分も『餃子』ください」。
「自分も」と言ったのは、この直前、小上がりのお客さんが「餃子」をオーダーしたので、自分も乗っかったんだけど。
「『餃子』おわっちゃった」。
ウープス!
初挑戦の「餃子」の夢は泡と消えた。だから、この日が初めての「餃子」だったのだ。ちょっと小振りな「光栄軒」の「餃子」、にらがたっぷりで、皮は厚め。うわぁ、これにはやっぱビールだよな。そう思いながら、「餃子」をいただく。
さて、そろそろ「炒飯」で〆るかな。
時刻は18時10分。スタートが早かったせいで、ひざげりさんも、O庭さんも、N山さんもまだいない。こんなケースは初めてだ。
「炒飯」をいただいている時に、ひざげりさん、来店。だが、自分はすっかりもう気持ちよくなってしまい、そろそろフィニッシュの頃合いに。
マスターともたくさん話しが出来て、楽しかった。コロナ禍で、飲食店の売り上げが激減した話しはよく聞く。けれど、お客さんが増えているお店って、「光栄軒」くらいじゃないかしら。
手がすいている時だと1品だったらすぐやってくれますが、店が混んでいたり、複数の注文だったり、他のテイクアウトが立て込んでいる時には「20時過ぎちゃう」って返答して実質、断っているような時もあります。
この書き方だと、よし!店に行けばいいんだ!!って何品も注文する人が行って、結果、なんで出来ないんだ!!ってなるかも知れません。
確かにおっしゃるとおりです。
「20時過ぎちゃう」って聞いたことがありますね。
本文を修正しました。
前に時間がかかると言われて
「折角、遠くから来たのに!」
って切れてる奴がいたので心配になりました。
なんつー、自分勝手な奴だと思いましたが、テレビに出るってことはそう言うことなんですよね。
近くにこんな店が欲しいです!