新幹線の車窓には雨に煙った「MAZDA ZOOM ZOOM スタジアム」。
もし、この日試合があったら、わたしは悔やんでも悔やみきれない。
だが、あいにくこの日は試合が組まれていなかった。
廿日市市へ取材に。
だが、宮内串戸という駅の周囲には店もなく、わたしは取材を終えると、その足で広島に戻ってから一杯飲むことにした。
わたしに与えられた時間は1時間強。
1時間後には新幹線で帰京しなければならない。
しかもまだ17時前ということで、広島駅近辺を少し歩いたが、居酒屋はまだ開店前だ。
少し歩くとガード下に広島のお好み焼き屋さん。
「神はわたしに味方した」と思いながら店に入った。
あの大きな鉄板が目の前に。そこを囲むようにカウンター。店の隅っこは小上がり。店は広く多くのお客さんが詰め掛けるのだろう。
わたしは、カウンターに座っておbあちゃんにビールを頼む。
生ビールは「一番搾り」。
イチが不適な笑いを投げかける。
まずは広島名物「かきバター」を頼む。
広島に来たからには「牡蠣」を食べなければいけない。
「R」の月だから、思う存分堪能せよ、という指令が、その神から発せられる。
だが、この「かきバター」が1,000円もする代物。
わたくし熊猫、だいぶ奮発した。
しかし、しかし奮発した甲斐があった。
なにしろ、これがほんとうまかった。
身の引き締まり方は素材がいいのだろう。焼く技術はよく分からないが、手練なおばちゃんの手さばきは見ていて気持ちがいい。
「カープの選手は来るんですか」。
わたしが、一番絞りを片手に質問すると、おばちゃんは首を振りながら「皆お好み村のほうに行っちゃうね」とポツリ。
だが、次の言葉が面白かった。
「こないだね、ジョニー黒木さんが来てくれたの」。
ほう、ジョニーがね。
店内を見回すと、けっこう有名人の色紙が飾られている。
そして、おばちゃんは続ける。
「ウチはね、そばが違うのよ」。
と言う。何がどう違うのか、何の説明もない。
「食べてみれば分かるわよ」という。
それならと思い、「豚玉」のそば(600円)を頼んだ。
「もやしもね、東京のとは違うのよ」。
本当だ。成田のもやしを見て食べて育ったわたしには、その違いは歴然だった。
もやしが細いのだ。
生ビールを飲み干して、酎ハイを頼んだ。
広島の人はプレーンの酎ハイを知らない。
それは去年、ラスト広島市民球場を訪ねた際に寄った「酒呑童子」で確かそう言っていた記憶がある。案の定、このおばちゃんも知らず、説明を要したが、しっかりと酎ハイを作ってもらった。
さて、出来上がった「豚玉」そばをハフハフしながら食べてみた。
うまい!シャキシャキのもやしがいい。そして、そばも弾力があり、腰が強い。これが本場の味か!
よく考えるとわたしは、これまで広島風お好み焼きは浦安にある「純平」でしか食べたことがない。本場、広島は初めてである。そして、こんなにうまいものなのかと改めて感じる。
その証拠にアッと言う間に平らげてしまった。
酎ハイをお代わりしたのは、この「豚玉」と抜群の相性だったからだ。
メニューを何気なしに見ると、「もつ煮込み」「油揚げのカレーピザ」(380円)、「栗のフライ」(100円)なんて珍しいものもある。
しかし「栗のフライ」だなんて、強い皮肉が込められているようだ。
カープの若き4番打者に対して。
酎ハイを飲み干して、店を辞した。
店には出張組の常連さんがけっこうおられるとのこと。
広島出張の度に同店を訪れるファンが少なくないようなのだ。
わたしもその一員に加えさせてもらおうか。
もし、この日試合があったら、わたしは悔やんでも悔やみきれない。
だが、あいにくこの日は試合が組まれていなかった。
廿日市市へ取材に。
だが、宮内串戸という駅の周囲には店もなく、わたしは取材を終えると、その足で広島に戻ってから一杯飲むことにした。
わたしに与えられた時間は1時間強。
1時間後には新幹線で帰京しなければならない。
しかもまだ17時前ということで、広島駅近辺を少し歩いたが、居酒屋はまだ開店前だ。
少し歩くとガード下に広島のお好み焼き屋さん。
「神はわたしに味方した」と思いながら店に入った。
あの大きな鉄板が目の前に。そこを囲むようにカウンター。店の隅っこは小上がり。店は広く多くのお客さんが詰め掛けるのだろう。
わたしは、カウンターに座っておbあちゃんにビールを頼む。
生ビールは「一番搾り」。
イチが不適な笑いを投げかける。
まずは広島名物「かきバター」を頼む。
広島に来たからには「牡蠣」を食べなければいけない。
「R」の月だから、思う存分堪能せよ、という指令が、その神から発せられる。
だが、この「かきバター」が1,000円もする代物。
わたくし熊猫、だいぶ奮発した。
しかし、しかし奮発した甲斐があった。
なにしろ、これがほんとうまかった。
身の引き締まり方は素材がいいのだろう。焼く技術はよく分からないが、手練なおばちゃんの手さばきは見ていて気持ちがいい。
「カープの選手は来るんですか」。
わたしが、一番絞りを片手に質問すると、おばちゃんは首を振りながら「皆お好み村のほうに行っちゃうね」とポツリ。
だが、次の言葉が面白かった。
「こないだね、ジョニー黒木さんが来てくれたの」。
ほう、ジョニーがね。
店内を見回すと、けっこう有名人の色紙が飾られている。
そして、おばちゃんは続ける。
「ウチはね、そばが違うのよ」。
と言う。何がどう違うのか、何の説明もない。
「食べてみれば分かるわよ」という。
それならと思い、「豚玉」のそば(600円)を頼んだ。
「もやしもね、東京のとは違うのよ」。
本当だ。成田のもやしを見て食べて育ったわたしには、その違いは歴然だった。
もやしが細いのだ。
生ビールを飲み干して、酎ハイを頼んだ。
広島の人はプレーンの酎ハイを知らない。
それは去年、ラスト広島市民球場を訪ねた際に寄った「酒呑童子」で確かそう言っていた記憶がある。案の定、このおばちゃんも知らず、説明を要したが、しっかりと酎ハイを作ってもらった。
さて、出来上がった「豚玉」そばをハフハフしながら食べてみた。
うまい!シャキシャキのもやしがいい。そして、そばも弾力があり、腰が強い。これが本場の味か!
よく考えるとわたしは、これまで広島風お好み焼きは浦安にある「純平」でしか食べたことがない。本場、広島は初めてである。そして、こんなにうまいものなのかと改めて感じる。
その証拠にアッと言う間に平らげてしまった。
酎ハイをお代わりしたのは、この「豚玉」と抜群の相性だったからだ。
メニューを何気なしに見ると、「もつ煮込み」「油揚げのカレーピザ」(380円)、「栗のフライ」(100円)なんて珍しいものもある。
しかし「栗のフライ」だなんて、強い皮肉が込められているようだ。
カープの若き4番打者に対して。
酎ハイを飲み干して、店を辞した。
店には出張組の常連さんがけっこうおられるとのこと。
広島出張の度に同店を訪れるファンが少なくないようなのだ。
わたしもその一員に加えさせてもらおうか。
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