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喫茶さすらい 042 - アメ横で王侯になる - 「珈琲 王城」(台東区上野)

2016-05-26 22:51:48 | 喫茶さすらい

アメ横の上野側、マルイより南側は純喫茶が数多く残っている。

「王城」もそのひとつだが、そのたたずまいは至宝といってもよく、まさに王城である。

ビルの一階だが、煉瓦で囲まれ、頑健な手動の扉が印象的だ。

店に入るとその造りにまたもや瞠目する。

煌めくシャンデリア。瀟洒なボックスシート。美しい柄をまとった布ソファー。

この重厚な造りにまずは圧倒される。

席に通され、座った瞬間、誰もが王侯になった気がする。

 

完全無欠の純喫茶。

4人掛けの席に一人で座る。そして、ボクは迷わず「ナポリタン」を頼んだ。

上野の純喫茶はいずれも「ナポリタン」のクオリティが高い。

例えば、「六曜館」(「喫茶さすらい」未掲載)。

けれども、「王城」の「ナポリタン」はその上をいく。

パスタとからむトロトロのケチャップ。これぞ喫茶店の「ナポリタン」。

そう、イタ飯の「ナポリタン」と喫茶店のそれとは全く異なるジャンル。

ベタベタだけれどうまい、その喫茶店ナポリタンの王道を行く「王城」のナポリタンはまさに、キングオブナポリタンだ。

 

喫茶店は非日常の世界にボクらを誘ってくれる。

時には美術館であったり、時には異国であったり、時にはアクアリウムであったり。

だが、この「王城」は、ボクらを王侯にしてくれる。

 

くつろぎの時間が違う。

これはカフェでは味わえない。純喫茶ならでは。

ふかふかのソファにゆっくりとくつろぐ。それだけで、コーヒーはもう何倍もうまい。

 

昨年の正月番組だったか。

上野を巡る特番で、この「王城」がスタジオになった。

上野の純喫茶のひとつといえる。

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