八丁堀で仕事を終え、日本橋で立ち飲み屋を探そうと思った。
わたしのライフワーク「立ち飲みラリー」の銀座線編と東西線編(乗り換えによって重複)には何故か、日本橋が出てこない。
何故、日本橋を飛ばしたのかも、さっぱり忘れてしまったのだが、実際歩いてみて、その意味を思い出した。
立ち飲み屋がないのである。
もっとも、日本橋と茅場町は目と鼻の先、エリアは狭くて探さなかったという事情もあったとは思うが、今回も立ち飲み屋探しは難航を極めた。
中央通りと昭和通りの間をどれだけ行き来したことか。
探し回って1時間、諦めかけたそのとき、何気なしに入った「コレド日本橋」にスタンディングバーがテナントされているのを発見。
神にすがる気持ちで4階に登ったのである。
店はエスカレータのほぼ正面。
恐らく姉妹店であろう「4eme」(キャトリエム)という洒落たレストランが同じフロアにあり、熊猫は思わず間違えてそっちに入ってしまいそうになった。
気を取り直して、ネオン管のあるお店に。
店は10坪にも満たない小さなスペース。
中央に大きなテーブルがあり、窓際はスタンディング用のカウンター。反対側の壁際には丸テーブルに椅子が設備されている。
その中央のテーブルにはニコラス・ケイジに似ている陽気な欧米人がおり、「コロナエキストラ」(700円)を持って陽気に踊っている。
かなり、入りづらい雰囲気に、一瞬熊猫も戸惑った。
アメリカンロックの大音量にニコルの友人4名はノリノリ。奥の丸テーブルは日本人だったが、店の雰囲気を主導していたのは、明らかにこのニコル組だった。
奥に見えるバーテンダーはまだ若い日本人だったが、思わず熊猫は気後れしてしまい、店に入るタイミングを逸した。
それでも、意を決し転がりこむように、店に入って、バーテンに「ギネスドラフト」の1/2pint(550円)を注文した。
つまみは「コーンチップス」(500円)。
「これで1,050円か」と思わず熊猫、溜息が出た。
例えば、この近所の「ニューカヤバ」なら、この半分の値段で酒肴が揃う。しかし、そんな考えは全くナンセンスだ。
そうした事態は、入店する前から既に予想がついたことである。
「ギネス」と「コーンチップス」を持って、窓際へ。
目の前に高層ビルが立ちはだかり、素晴らしい夜景とまではいかないが、4階からはそこそこ東京の中心が見える。
まさに東京のcoreである。
だが、大好きなはずの「ギネス」が何となく味気ない。
理由は明らかだった。
リラックスできないのだ。
やはり、熊猫は「煮込み」がないとダメなのである。
相変わらず、ロックは大きな音で店内に響き、ニコラスらは、腰を振って踊り続けている。
もう一杯いくかな、と思い。メニューを見ると、ビールの豊富さに思わず目を瞠った。
生ビールは「ギネス」の他、「ヒューガルデンホワイト」(M=900円、L=1,500円)を置く。
Mサイズがどれだけの量かは分からないが、八丁堀の角打ち「maru」より明らかに高い。テナント料はどれほどのものなのか。
この他、ベルギービールのラインナップがすごい。
ヒューガルデン・グランクリュ(950円)、シメイ・ブルー(1,200円)、オルヴァル(1,300円)、ブルージュ・トリプル(1,300円)、カンティヨン・グース(1.500円)と続く。
シメイ以外は全く知らない銘柄で、注文する勇気など全くないが、しかし「1,000円札では足りないビールってしかし」と思いながら、また熊猫は溜息が口をつくのであった。
結局、「ギネス」一杯で店を出ることに。
余った「コーンチップス」をニコラス・ケイジにあげると、彼は喜んで「一緒に飲もうよ」とわたしを誘った。
一瞬、「それも悪くないか」とも思ったが、気後れしている分、あまり気のきいたジョークも言えないと思い、二コルにお礼を言って店を出た。
さすがに、こういう店でひとり飲みは厳しいということを思い知らされたのだった。
わたしのライフワーク「立ち飲みラリー」の銀座線編と東西線編(乗り換えによって重複)には何故か、日本橋が出てこない。
何故、日本橋を飛ばしたのかも、さっぱり忘れてしまったのだが、実際歩いてみて、その意味を思い出した。
立ち飲み屋がないのである。
もっとも、日本橋と茅場町は目と鼻の先、エリアは狭くて探さなかったという事情もあったとは思うが、今回も立ち飲み屋探しは難航を極めた。
中央通りと昭和通りの間をどれだけ行き来したことか。
探し回って1時間、諦めかけたそのとき、何気なしに入った「コレド日本橋」にスタンディングバーがテナントされているのを発見。
神にすがる気持ちで4階に登ったのである。
店はエスカレータのほぼ正面。
恐らく姉妹店であろう「4eme」(キャトリエム)という洒落たレストランが同じフロアにあり、熊猫は思わず間違えてそっちに入ってしまいそうになった。
気を取り直して、ネオン管のあるお店に。
店は10坪にも満たない小さなスペース。
中央に大きなテーブルがあり、窓際はスタンディング用のカウンター。反対側の壁際には丸テーブルに椅子が設備されている。
その中央のテーブルにはニコラス・ケイジに似ている陽気な欧米人がおり、「コロナエキストラ」(700円)を持って陽気に踊っている。
かなり、入りづらい雰囲気に、一瞬熊猫も戸惑った。
アメリカンロックの大音量にニコルの友人4名はノリノリ。奥の丸テーブルは日本人だったが、店の雰囲気を主導していたのは、明らかにこのニコル組だった。
奥に見えるバーテンダーはまだ若い日本人だったが、思わず熊猫は気後れしてしまい、店に入るタイミングを逸した。
それでも、意を決し転がりこむように、店に入って、バーテンに「ギネスドラフト」の1/2pint(550円)を注文した。
つまみは「コーンチップス」(500円)。
「これで1,050円か」と思わず熊猫、溜息が出た。
例えば、この近所の「ニューカヤバ」なら、この半分の値段で酒肴が揃う。しかし、そんな考えは全くナンセンスだ。
そうした事態は、入店する前から既に予想がついたことである。
「ギネス」と「コーンチップス」を持って、窓際へ。
目の前に高層ビルが立ちはだかり、素晴らしい夜景とまではいかないが、4階からはそこそこ東京の中心が見える。
まさに東京のcoreである。
だが、大好きなはずの「ギネス」が何となく味気ない。
理由は明らかだった。
リラックスできないのだ。
やはり、熊猫は「煮込み」がないとダメなのである。
相変わらず、ロックは大きな音で店内に響き、ニコラスらは、腰を振って踊り続けている。
もう一杯いくかな、と思い。メニューを見ると、ビールの豊富さに思わず目を瞠った。
生ビールは「ギネス」の他、「ヒューガルデンホワイト」(M=900円、L=1,500円)を置く。
Mサイズがどれだけの量かは分からないが、八丁堀の角打ち「maru」より明らかに高い。テナント料はどれほどのものなのか。
この他、ベルギービールのラインナップがすごい。
ヒューガルデン・グランクリュ(950円)、シメイ・ブルー(1,200円)、オルヴァル(1,300円)、ブルージュ・トリプル(1,300円)、カンティヨン・グース(1.500円)と続く。
シメイ以外は全く知らない銘柄で、注文する勇気など全くないが、しかし「1,000円札では足りないビールってしかし」と思いながら、また熊猫は溜息が口をつくのであった。
結局、「ギネス」一杯で店を出ることに。
余った「コーンチップス」をニコラス・ケイジにあげると、彼は喜んで「一緒に飲もうよ」とわたしを誘った。
一瞬、「それも悪くないか」とも思ったが、気後れしている分、あまり気のきいたジョークも言えないと思い、二コルにお礼を言って店を出た。
さすがに、こういう店でひとり飲みは厳しいということを思い知らされたのだった。
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