「新潟屋」では煮込みしかありつけなかったものだから。こうなったら思う存分食べられるところに行こうと電車に乗った。
約一か月ぶりの「光栄軒」。
最近はひと月に1回程度しか「光栄軒」には行けない。水曜日がコンスタントに休めなくなったのが災いしている。
さて、17時過ぎに暖簾をくぐるとカウンターの一番奥にM本さんが賄いを食べているのが見えた。その手前の席が空いていたので、そこに着座した。
まずは「お茶割り」をいただきながら、M本さんと仕事の話しをした。会社を経営するM本さんの話しは大変参考になるのである。
するとすぐさま出てきた最初のメニュー。一口カツと叉焼、そしてもりもりの野菜。
うわぁい。ものすごいボリューム。下手すると、これでもうお腹いっぱいになりそうなそんな量。
お腹ぺこぺこだからさ。もうがっついちゃって。マスター、自分が腹減っていることを知っていたのかな。そんな顔してたのかな。
ところが、しばらくすると今度は「焼きそば」が出てきたのだ。
この展開は初めて。いや、これはヤバい。最初のお通しだけでもボリューム満点なのに、これで「焼きそば」をいただいたら本当に満腹になってしまいかねない。飲み物以外、何も頼まないという選択肢が果たして許されるか。
気がつくと席は満席になっていた。まんぼうが明けて、いよいよ社会は元通りになってきたか。カウンター背後の小上がりも満席。とりわけ奥のテーブルに座った4人組がものすごい量の料理を次から次へとオーダーする。マスターもフル稼働で鍋を振るう。
さて、2杯目の「お茶割り」をおかわりして、次の戦略を練る。
腹は少しずつ限界に近づいていたが、何も料理を頼まない訳にはいかない。「ラーメン」にするか、はたまた「炒飯」か。さて、どうするか。気持ち的には「ラーメン」をオーダーしようと心に決め、他のお客さんの注文が途切れた頃合いを見計らってママに声をかけた。しかし、口をついて出たのは「ラーメン」ではなく、「半オムライス」だった。
またしても、「ラーメン」は空振り、「半オムライス」のサヨナラ勝ちだった。
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