上海、虹橋国際空港の出発ロビーにはスタバがない。最後に娘への土産を買おうと、ある程度の人民元を残して出発ロビーに臨んだがスタバは影も形もなかった。飲食店といえば、中国のカフェチェーン「wagas」くらい。出発まで1時間。どれ、何か飲むか。
おや?生ビールがあるようだ。上海市内でついぞ見かけなかった生ビール。これはこれは。
席につくと早速小姐が来てメニューを出した。中国も変わったものだと改めて思う。一昔前の中国は一切仕事をしない国だった。それがどうだろう。このきれいな小姐は積極的に接客をしているではないか。
「ロ卑酒 イーガ」。
小姐にオーダー。
さて、つまみをどうしようかとページを繰ろうとしたら、小姐は更に驚きの行動に出た。なんと、おすすめの一品を勧めるのである。その一品とは「フライドポテト」だった。何故、このメニューを勧めるのか、その答えはすぐに分かった。どうやら、日本人がこぞって「フライドポテト」を頼むらしい。ちなみに、目の前の席にいる日本人と思しき男性も食べている。なるほど、中国滞在で中華に飽きてしまった日本人が「フライドポテト」に群がるのだろう。
「生ビール」が出てきた。巨大なジョッキである。この大きなジョッキも上海ではついぞ見かけなかった。ジョッキには「Tiger Beer」と書かれている。ジョッキの中身も果たしてタイガービールなのだろうか。しかし何故にシンガポールのビールなのか。
やがて、待望の「フライドポテト」が出てきた。ホクホクのポテト、うまし。醤はトマトとホワイトソース、両方ともうまし。
気がつけば、店内は満席になった。西洋人もちらほらと目につくが、断然日本人が多い。そして彼らの多くが「フライドポテト」をつまみにビールを飲んでいる。中国からの脱出の前に、中華からの脱出。生ビールと「フライドポテト」は日本人のベストパートナーなのだと改めて思う。
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