12時半に「箱根そば」を食べ、その後ビッグサイトで一本取材をした。会場を後にすると、後ろから自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。なんだろうと振り返るとS社のSき原社長が、「お弁当余ったけどどうですか?」という。「誰ももらってくれなきゃ捨てちゃおうと思って」。
時刻は14時半。2時間前に昼飯を食べたばかり。ただ、食べ物を捨てるというのは、ちと許せん。
「いただいていいんですか?」
とちょっと遠慮がちに言った。
「もちろん」。
いただいてしまった。
メディアパートナーにだけ配られる無料弁当。フリーランスにはない。
自分もいろいろ協力しているんだけどねと愚痴っても仕方がない。
自分もメディパートナーの出版社だったけどコロナ前まで、こんなサービスはなかったけど。自分が辞めた後、この無料弁当を配ることになったのかな。
プレスルームに行ったら、昨日まであった部屋がすでに別の用途に使われていた。
係の人に訊いたら、プレスルームは初日だけしか開設しないとか。
どんだけ、プレスを軽視しているのか。
仕方なく、一人寂しく休憩場所で食べることにした。
へぇ、わりかし豪華な弁当ではないか。
自分が好きな揚げ物がメイン。ご飯も多めだし。
そこで、7年前のことがフラッシュバックした(確か7年前にも愚痴を書いたと思うが)。
今回の展示会ではないのだが、同じ業界の展示会でのこと。
昼頃、プレスルームに寄ったら、テーブルの上に弁当が積まれていた。
そのテーブルでN新聞の人が数名、その弁当を食べている。
N新聞の知り合い、K原さんがいたので、「その弁当、どうしたんですか?」と訊いたら、「ここに置いてあるから食べていいんじゃないかな?」という。
一瞬、「ほんとかな」と思った。これまでこの展示会で、そんなっ無料弁当など配られたことがなかったからである。ただ、後から入ってくるN新聞の人が、その弁当を食べ始めたものだから、自分もそれにありついた。
一口食べた時、主催者の人が入ってきて、「え?」と大きな声をあげた。
「それ食べちゃダメですよ」という。
どうやら、それは主催者のお偉いさん用の弁当らしい。
そして自分はたった一口で犯罪者のよう扱われた。主催者の部屋に行き、謝罪をし、翌日弁当代を弁済することになった。
弁当代3,500円。領収は貰ったが、そんなの会社が認めるわけがない。
自分史上最も高いお弁当。だって、一口しか食べてないし。
どうせなら、「それ食べちゃダメですよ」と言われても、もう口をつけてしまったのだから食べるべきだったのだ。
40歳ちょっとのいい大人が弁当を無断で食べてこっぴどく怒られたというのは今にしてようやく笑える。
ちなみに最初に食べ始めたN新聞の面々はお咎めなし。間一髪で食べ終わり、また現場に出て行ったからである。
その弁当はお重に入っていたが、今回Sき原さんから頂いた紙箱の弁当の方が豪華だ。
多分、これは3,500円もしないだろう。
展示会で無料の弁当ときくと、どうにもこの嫌な思い出がフラッシュバックする。
でも、これでチャラになったかと気を取り直して、弁当を完食した。
僕も何年も前にちょっと行かなければいけなくなって、一度だけビッグサイトの某展示会に行ったのですが、行ったら「プレスセンターに振る舞い弁当あるから食べてきたら?」と言われて食ったことあります(笑)。普通に美味しかったです。
中にはお弁当目当てで毎回展示会に足を運ぶ人もおられるようでしたね(笑)。結構な「売れ行き」で、僕が食べ終わる頃には本日分終了してました。
コロナになってから撤廃されましたが、某部署の月イチ会議では出席者に仕出し弁当を会社経費でオーダーしてました。今半とか結構いい弁当だったと思います。
私も管理職時代は時間枠を貰って会議にゲスト出席したこともあったのですが、あくまで部署外なので私の分の弁当は取って無いわけです。
後日、欠席者でも出たのかな。余った弁当をススメられことがありますが「そんなマズそうな弁当が喰えるか!」って言い放ったら食べてる連中は凍り付きました。
「そんなこと言わないのっ」って窘められたけど、こっちは留飲を下げた気分でした。
もっとも後でジャン妻にも怒られましたが。
こんにちは。
かつて東京モーターショー(現、「東京モビリティショー」はプレスデーに行くとランチや酒が振舞われました。見るからにプレスではない人が半分以上。
プレスルームでは、清涼飲料水飲み放題。
クルマがたくさん売れていた時代は寛容だったんです。
今や、もう跡形もありません。
でも、ただ飯はもう怖いです。
こんばんは。
今半ですか。
それはすごい。
かみさんの幹部会議のお弁当は会社近所のお弁当らしく、「焼き鳥弁当」はおいしくないらしいです。
>「そんなマズそうな弁当が喰えるか!」
ジャンさんらしいです。
無関係ですが、自分もすーっとしました。