横浜の鴨居で10時スタートの仕事が10時半に終わった。
余裕を見て、12時までスケジュールを入れていたが、仕事は呆気なくも30分で終了した。
鴨居駅に戻る途中、「急いで帰れば、13時から家で仕事ができるぞ」と思った。立て込んでいる仕事を少しでも片付けてしまいたいという欲求。
元々の予定は昼頃に仕事を終え、その足で中華街に行こうかと。その日はもう休みにしようと企んでいた。
どうすっかな。
でも、待てよ。せっかく横浜に来たんじゃないか。今日はもうゆっくりしてけよともう一人の自分が囁く。
金曜日は20時まで仕事をし、土日も2日間働いたじゃないか。元々、休む予定にしていたのだったら、焦ることはない。休み時間が2時間も増えて良かったと思えよ。
結局、その声で安心し、この日はもう昼から酒を飲もうと決めた。
2年ぶりの中華街。結局2023年は一度も来られなかった。
その2年ぶりの中華街で目指すお店は「海員閣」。以前から気になっていたお店。ところが、調べてみると開店は正午からという。石川町の駅に着いたのが11:15。これはもう今日もパスだな。
ならば、どこへ行こうか。いろいろ思索したが、久しぶりにお粥が食べたくなった。これはもう「安記」しかないな。
「中華さすらい」では3回目の登場。訪問は3年ぶり。
お店到着11:30。
店内には2名の先客。いずれも女子一人客。
良かった。まだ空いてた。
入口手前のテーブルに腰掛け、さてと、まずは紹興酒でもいただくか。つまみは、もちろん「ハチノス」。このお店では、グラスの紹興酒は、「老酒」という。という訳で「ハチノス」と「老酒」をオーダー。ところが、厨房から、「ホルモン、やってないよ」との声をきき、オーダー係の女性から、「ハチノスはないです」と言われた。売り切れなのか、メニューそのものがなくなったなか、定かでない。
「安記」の「ハチノス」、楽しみだったのに。
それならもう、本ちゃんに行くか。
「猪肝粥」(880円)。
読んで字の如く。
レバーのお粥。
レバーはあるらしい。
店員さんにお母さんの姿はなかった。何年か前、お母さんの昔語りを聞かせてもらっけ。台湾から出てきた話しとか、お粥の仕込みは早朝から始まるとか。まさか、お母さんが亡くなられたってことはないよね。
やがて出てきた「猪肝粥」。
やっぱ、お粥の香りが違う。
一口すくっていただくと、口に広がる中華粥。
マジうまい。
深い深い味。自分は「謝甜記」より、こっちの方が断然好きだね。長い歴史を超えてきた味わいがある。親から子へ。子からまた、子へ。何代も受け継がれてきた味がここにある。
思わず一気に平らげてしまった。
12時を過ぎたら、お店は一気に混んできた。
油条を追加しようと思っていたけど、やめてよかった。
次に行ける。
「海員閣」じゃないよ。
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