原爆ドームを後にし、平和記念公園まで歩いた。途中、小学生の校外学習と一緒になり、共に歩いた。彼らはとても礼儀正しかった。外国人観光客には、絶えず「ハロー、ハロー」と挨拶した。どういう訳か、自分にも「ハロー」と言ったり、会釈をした。
レストハウスの脇を横切り、広島平和都市記念碑が見えてきた。
毎年8月6日の朝、テレビで放映される、あの風景。
今は何ごともなかったように静かで美しい公園だが、原爆ドームと同じように、はじめから公園だったわけではない。この辺りは戦前、戦中と広島の繁華街だったという。その名残と面影はもうどこにも見当たらない。きれいで無機質な空間がただただ広がっている。
慰霊碑の前に立つ。
記念碑を通して見える向こう側には原爆ドーム。あまりにも有名な、この慰霊碑の設計者は言わずもがな丹下健三さんである。
合掌。
遠くで、小学生の「ハロー、ハロー」という声が聞こえてくる。
平和だ。あまりにも平和だ。
この日、パレスチナとイスラエルの衝突が激化した。
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