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居酒屋さすらい 1684 - 酒と魚各一品の組み合わせで千円 - 「魚草」(台東区上野)

2020-09-06 21:08:50 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

アメ横にまだ知らぬ立ち飲み屋があるという。

たまにアメ横を歩いて、店のチェックをしているが、まさかチェック漏れしているとは。それもそのはず、「たきおか」のエリアとは違う場所に、その店はあった。「たきおか」は山手線の外側だが、その店は内側の筋。そうか、この辺りはチェックしていなかった。

店の名前は「魚草」。 

魚介と酒の立ち飲みである。店は完全なオープンエア。僅か3坪程度のスペースに3列のテーブルをこしらえ、飲ませてくれる。そんな立ち飲みだ。

魚介と酒のメニューが店頭にばしばしと貼り出されている。酒と肴を各一品選ぶというスタイル。それで1,000円きっかり。これはアメ横どころか、他にはないシステムだ。

お店には女性店員がいて飲みポジションの案内からオーダー、集金までやってくれる。自分もポジションを準備してもらった。酒は種類が豊富で知らない銘柄がいっぱい。とにかく、辛口が欲しいから、まず日本酒の「ど辛」と「穴子刺し」をオーダーした。

お店のお姉さんによると、「ど辛」は秋田の酒らしい。どんだけ辛いか、期待は膨らむ。酒のコップは一合グラスだと思うが、升に入れて溢れさせてくれるサービスに慣れると、何だか少ないように感じる。だが、税抜き450円を鑑みると、こんなもんかなとも思う。

一方の「穴子刺し」。こんなメニューは他店で見たことないので頼んでみた。レモンで頂くらしい。コリコリとした食感がいい。ネタの素晴らしさは明らかだ。この値段はお値打ち。さすが、アメ横。地の利を活かした立ち飲みである。いや、もしかすると、魚屋さんが直営しているのかも。

「たきおか」のエリアが大阪難波の雰囲気だとしたら、この山手線内側の筋は完全に異国。喩えるなら、バンコクのカオサン。本当にいろんな人がいる。隣の店舗は町中華でもなければガチ中華でもない「天天楽」というマジ中華。昔、拙ブログ、「旅するランチ」で来たことがあるが店頭数を増やし、ますます勢力を拡大している。少し向こうには、ケバブ屋さん。こちらも店員さんは邦人ではない。道行く人も大勢のアジア人が歩く。トゥドゥンを被ったマレーシアの女性とか。もう気分は完全にカオサンか、或いはパッポンなのである。

2杯目は「朝日栄」。これはお姉さんのおすすめによるもの。とにかく、お酒は辛口で攻めたい。魚は刺し盛り3種。これもネタに間違いはなかった。赤身はトロではないものの、とろけるような食感で感激した。

意外にも、この「魚草」には女性の客が多い。3人組みの女性客をはじめ、途中から来て自分の隣にポジションしたのは、まだ20代と思しき一人客の女性だった。したがって、女性比率42%。母数が少ないとはいえ、比率は高い。

正直、2杯で2,000円は満足には至らない。ただし、鮮度といい、うまさといい、抜群の魚介メニューは魅力たっぷり。多分、魚一品と酒プラス酒×2杯の組み合わせでも2,000円になるはず。攻略方法を考えれば、使い勝手は高まるかも。アメ横に新ジャンルの立ち飲みが出現した。

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