「づめかん」の浦安店を出て、ボクは東に向かった。
立ち飲みラリーの東西線編の再開である。立ち飲み屋のない南行徳を過ぎ、ボクは高架沿いを歩いた。
東西線は地下鉄だが、西葛西から東は地上を走る。浦安から南行徳、南行徳から行徳。東に行けば行くほど、その傾向は強まる。
南行徳~行徳間は、ほとんど店も皆無である。ボクはほぼ20年ぶりに、その高架沿いを歩いたのだった。
20年前との違いは、自転車の専用レーンができたことくらいだった。
行徳にも、「づめかん」があるという。
その店も簡単に見つかった。
高架のメトロセンター2階。ボクは階段を昇り、店に入った。
この日は「づめかん」のはしごである。
行徳店は、やけに汚い店だった。
いや、浦安店がきれいすぎたというのもあるが、それを差し引いても、行徳店は汚すぎた。そして荒れ果てているといってもいい。
年季の入った大衆酒場を装って、わざと無造作に汚い店舗を気どる店があるが、この行徳の立ち飲み屋は、明らかにだらしないが故の汚さである。
床がべたべたしている。テーブルも汚い。そもそも、店内が暗い。
客は男ばかり。浦安店は女性もいたが、行徳店はじいさんばっかりである。
ホワイトボードのメニューを見た。
「揚げギョウザ」が100円、「ヤミツキめんま」が150円とある。
おや、浦安店とメニューが違う。店の切り盛りは店長の権限にゆだねられているのか。
ビール風飲料も、行徳店は「アサヒ クリア生」(250円=当時)である。もしかして仕入れも店長権限なのかも。これはすごい。チェーン店だから、本部の一括仕入れだとばかり思っていたが、そうではないらしい。すると、これは暖簾分け制度なのかもしれない。
ボクは上記の2品をオーダーした。
この3品で400円。
「チューハイ」はやや濃いめ。小岩の「くら」よりもジョッキが大きいので、お得感がある。氷は多いが、この値段ではそれも文句はいえない。
結局、「チューハイ」を2杯ほどおかわりした。
そして、今度は焼きものにもチャレンジしてみた。
「ねぎま」「ささみ」「レバー」。3本で250円。
〆て950円。
焼きものは特筆すべきものはない。焼き台はガス。
安価に飲めるというメリットだけの店だ。
浦安店の記事でも書いたが、「たきおか」や「晩杯屋」のようなワクワク感がない。それは恐らくメニューの乏しさからきているような気がする。
そして、このばっちさ。
安価さに、もうひとひねりの工夫がほしい。
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