Yちゃんとの打ち合わせはもうすっかり「ジョナサン」が定番となった。
打ち合わせといってもカチッとしたものではなく、ゆるいものだから、パフェを頼んでも問題なし。さすがにビールは常識的ではないから、自重するが、「ジョナサン」には、酒一杯とつまみで500円という「ちょいバルセット」というお得メニューがある。
そんな訳で、自分は「桃とヨーグルトのミニパルフェ」(439円)をオーダーした。ちなみに「パルフェ」というのは誤植ではない。「parfait」の綴りに対して、フランス語読みがパルフェ、英語読みがパフェらしい。「ジョナサン」はフランス語を採用したということ。
で、Yちゃんは相変わらず、「ドリンクバー」である。
けっ、つまんねーの。
Yちゃんが大阪に赴任して、かれこれ1年3ヶ月が経ち、「いい酒場とか、スナックでも見つけた?」と聞いたが、「いえ」と答えるのみ。
大阪でのナイトライフは皆無と言い切った。
けっ、つまんねーの。
だって、食い倒れの大阪で、立ち飲み屋がぎょうさんある大阪で、どうして大阪を楽しむことが出来ようか。いや、そもそも記者なんだから、大阪人の懐深く飛び込んで行かなきゃ。でも、多分そう言っても、Yちゃんには何も響かないだろうと思って、何も言わなかった。彼は指折り数えながら、東京赴任を待ち望んでいる。
けっ、つまんねーの。
相変わらず、Yちゃんとの打ち合わせは中身もなく、だらだらと過ぎていった。唯一の救いは、パルフェがうまかったこと。桃とヨーグルトのハーモニーが口の中で爽やかに広がった。
更にはそのサイズ感もいい。15時の昼下がり、レギュラーサイズのパフェを食べたなら、きっと夕飯に差し支えてしまうもの。それがこのジャストサイズなら、本当にちょうどいい。
内容のないような打ち合わせが終わった。
机上のレシートは自分が奪ったが、Yちゃんは、それがさも当然かのように微動だにしなかった。どうにもそれが癪に障ったから、「それぞれ自分で支払おう」と言ったら、微妙な顔をした。
やっぱり、Yちゃんとの打ち合わせはすっきりしない。
「ジョナサン」のパルフェのように爽やかにスキッといきたいもんだ。
お友達を悪く言うようですみませんが、私もイラッと来るかもしれませんなぁ。
奥方のランチ、お気の毒です。
黒板メニューの居酒屋のランチでは客回転を重視するのですが。
「店内での待ち合わせはお断りいたします。全員揃ってからお並びください」
「食後の打ち合わせ、商談はお断りします」
「食事が済んだら速やかにお待ちのお客様にお譲りください」
これぐらいですけどねぇ。
ありがとうございます。
この人物は、友人ではないのでOKです。
実際、イライラすると思います。でも、彼の会社に勤めている人に聞くと、どういうわけか評判がいいんですよ。
かみさんにそれを言うと、「みなさん、大人なんだね」って言います。
客回転を重視する気持ちは分かります。
ただ、常識やモラルが通じない客も増えたのでしょう。
黒板メニューのお店、常識的だと思います。
「20分で食べて」とか、新橋の「D統領」のような恐怖政治みたいなのとか、落ち着いて食事や酒席ができないのはちょっと度を越していると思います。