東京に帰ろうと青森駅に。すると予想通りというか、予期せぬというか、駅蕎麦があったりする。まだ、新幹線の時間にはだいぶある。ちょっと寄っていくかとなる。祭りの後。もう帰るだけだから。
「そば処 八甲田」。
店を前に食券を購入する。この食券マシーンはNREのものでは。「八甲田」もJRの軍門に下ったか。タッチパネルを操っていると、見たことのないメニューがある。
「磯のりそば」(430円)。
文字通り、「磯のり」がふんだんにまぶされた一品で、迷うことなくこれに決めた。
そばはゆでおきにてぶよぶよ系。つゆは甘い。北の果てだから、もっと濃いつゆを想像していたが、それほどでもない。「磯のり」と天たまがつゆの全面を覆い、つゆから下の様子を見通すことができない。
さすが八甲田。雪中行軍で199名の犠牲者を出した八甲田山。視界は不良なのだ。
あらかたそばを食べたが、「磯のり」はまだまだガンガンに残っている。箸でかき集めても少量で、口に入る量はたかが知れている。かといって、残すのももったいない。かくなるうえは、つゆを飲むしかないのだ。
そこで気がついた。「磯のりそば」はそばが主役ではないのだ。びっしりとどんぶりにはりつく「磯のり」こそがメインなのである。
結局、つゆ完飲。「磯のり」とともに。これなら商品名を変えたほうがいい。
「そば磯のり」に。
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