2月9日にアップした「居酒屋さすらい」1596、「晴レの酒、花の宴。」のイベントにはご当地北区の企業、「トキハソース」のキッチンカーが参加していた。東京最古のソースメーカー、「トキハソース」。近年はソースの販促としてご当地やきそばを作り、本社近隣に販売しているらしい。その名も「滝野川やきそば」。「トキハソース」は知っていたが、やきそばは知らなかった。北区民なのに。ともあれ、普段は滝野川にある本社前にのみ出没するという「トキハソース」のキッチンカーが、このイベントに出動するというのだから、この機会に是非食しておきたい。
クルマはスズキのキャリイか。それとも日産のNT100か。エンブレムがないから分からない。白のボディカラーに「トキハソース」のCIがパターンのようにラッピングされている。
なかなか可愛いキッチンカー。ルーフにはソースのボトルが載っており、目をひく。
「滝野川やきそば」を一つ買ってみた。税込500円。
パックの中には大きな肉。おや?これはローストビーフではないか。いかにも不似合いな組み合わせ。何故にローストビーフが?しかも、パックを開けて、さていただくかという段で、きんぴらごぼうを発見した。何故に。
ネットで調べると、NACORDというサイトに行き着いた。このサイトの記事にトキハソース社長、田口伊津子氏の「滝野川やきそば」に対する思い入れが記されている。
これによると、まずローストビーフは、先代社長がお正月に作ったという料理を再現したらしい。いわゆる思い入れの強いメニュー。そして、きんぴらごぼうはにんじん、ごぼうともに滝野川で収穫される野菜。つまり、滝野川の地域性を指している。この両品を同社のソースが味付けして添えたのが、「滝野川やきそば」とのこと。
一口味わってみる。ソースのコクの違いが自分のような素人にもよく分かる。なんなんだ、このソースは!かつて自分が使ってきたソースとは全く違うじゃないか。その味は差は明らか。いや、もしやソースだけでもうまいんじゃないか。そう思わせる味わい。
これで税込500円は安すぎないか。このソースがあれば、自分が作るやきそばも魔法のように上手くなるのでは。そう思わせてくれる。
やきそばのキッチンカー。いや、そうではない。「トキハソース」のキッチンカーは、本物のソースを啓発するクルマだった。
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