店の名前が分からないカレー屋さんがある。三井記念病院の近所で、約2年前に行ったきりだ。久しぶりに行ってみようと記憶を頼りに出かけみた。案外、すんなりと行くことが出来た。
店頭には、「Curry & Asian Food」という看板。経年劣化により、既に看板は色褪せている。それが店名だとばかり思っていたが、その看板の上に書かれているTOKYO PARADISEというのが、本当の店名らしい。店の外観はかなり玄人好みの雰囲気である。路上にある手作りの立て看板には、「インド人もうっとり」とある。インドカレーなのだ。
店の雰囲気は不思議だ。
ラジオ局のネオンライト風のメニュー看板とシルバーのエレキギターが置かれ、そこがカレー屋とは思えない造り。店のマスターはその昔、ミュージシャンだったのだろうか。
店内は全てテーブル席で、6つの卓がある。
メニューは「ビーフカレー」(800円)、「チキンカレー」、「ポークカレー」、「ドライカレー」(各700円)の4種類というシンプルさ。この他に、「ビーフカレー」と他のカレーを組み合わせる「ハーフ&ハーフ」(800円)がある。
ボクはもちろん、「チキンカレー」をチョイス。確か、2年前もチキンを食べた記憶がある。
そのカレー、まずは盛りが素晴らしい。そして香り。スパイスの芳香が鼻腔をつく。たまらなくなって、一口すくって口に入れる。これは自分の好みのテイスト。たまねぎのうまみと甘味が凝縮されている。僭越ながら、これは自分が作るカレーに似ている。いや、正解にいえば、自分が作るカレーの方向性に似ているといえばいいか。もちろん、自分のカレーなど、足元にも及ばない。自分のカレーと何が違うのか。全く分からない。この店のカレーを食べ続ければ、いつか分かる日がくるというのか。
敢えて一言言えば、若干の水っぽさを感じるときがある。濃厚な味のハーモニーにするには、まだ課題があるのかも。
しかし、この気合いの入ったカレーが700円とは立派。アキバ界隈でも5本の指に入るカレーである。
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