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居酒屋さすらい 1043 - 若焼きはもうない - 「寅屋 本店」(成田市花崎町)

2016-07-26 23:24:47 | 居酒屋さすらい ◆地方版

しばらく成田には来ないだろうと思っていた。

だが、母の死後から5か月、ボクは成田に降り立った。

父が緊急入院したのである。

 

父の状況はあまり芳しくなかった。

年齢も年齢であり、それは致し方のないことだった。

ただ、入院が、あと3日以上早ければ、ボクの卒論は提出出来なかっただろう。見えない力が働いているように感じる。

 

帰路、ボクは成田駅前の酒場に立ち寄った。

朝から何も食べていない。

成田の立ち飲み「寅屋」に行きたかったが、この日は座って酒が飲みたかった。

ボクは疲れていた。

 

だから「寅屋」の本店に行くことにした。

本店なら、座って酒が飲める。あのうまい「ハラミ」はどうしても食べたかった。

 

平日の20時過ぎなのに、店は賑わっていた。

店内のメインストリートに長いテーブルがあり、対面できるよう椅子があつらえられていた。

ボクはそこに腰かけ、ホッピーを注文した。

「寅屋」といえば、「梅割り」だが、ボクはこの日あえていっぱい量が飲めるホッピーにした。

 

三冷。

今時、愚直に三冷も珍しい。

 

ボクはすかさず、「ハラミ」の若焼きを、わさび醤油でオーダーした。

 

すると、信じられない言葉が返ってきた。

例の食品衛生法の改正によって、若焼きを出せなくなったという。

これは、ボクにとって、かなりショッキングだった。

仕方ない。

出来うる限りのレアで、ということでお願いした。

 

本店のメニューは、立ち飲みよりも豊富だった。

とりわけ、立ち飲みにはない揚げ物が充実していた。

 

「ハムカツ」(300円)

「チーズ揚げ」(300円)

「コロッケ」(300円)

いずれも立ち飲みにはないものばかりである。

 

更にメニューを眺めると、嬉しい一品がある。

「目玉焼き」(300円)。

「ハムエッグ」(300円)

おぉ。

ボクは「ハムカツ」に「目玉焼き」を追加した。

 

「ハラミ」は期待に違わない素晴らしい素材だった。

さすが「寅屋」。

肉の柔らかさとジューシーさ。

ボクは、この店の「ハラミ」が日本一だと思っている。

 

そして「目玉焼き」。

いいなぁ、これ。素朴で。

 

立ち飲みの店はJR側は抜群にいいが、この本店の雰囲気も悪くない。

ボクは座って飲むより、立って飲むほうが落ち着くが、本店の雰囲気ならばそれはそれで満足できる。

 

成田の羊羹といえば、「米屋」である。

「とらや」ではない。

成田の「寅屋」といえば、「ハラミ」と「梅割り」だ。

もし、自宅が成田のままであったなら、ボクは毎日「寅屋」に通うだろう。

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2 コメント

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生ホッピー (怪鳥)
2016-07-29 13:44:26
は無理なんですか?と聞いたら、目指してるのですがなかなか実現が出来ません、とお姐さんが言ってたな~。
自分は成田の大衆酒場の二番手です。ハラミはハーフでも充分な量だよね~。
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Unknown (熊猫)
2016-07-29 19:06:52
この店はホッピーより、「梅割り」がマストだと思う。
でも、3杯で限界なんだよなぁ。

JR成田の立ち飲み「寅屋」が自分の成田ナンバーワンです。
あぁ、「ハラミ」が食べたい。
返信する

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