酒が好きな熊猫だが、実は甘いものも好きなのだ。仕事中は朝10時にコーヒーブレイクし、甘いもので脳を活性化させる。大体、家にはお菓子があって、少量食べようと思って用意しても、ちょっと足りないからとついつい必要以上に食べてしまうのだ。糖尿病は怖いが、今のところ大丈夫そうではある。
今回、感動したのが、「わかば」のたい焼き。
たい焼きなんて。正直、そう思ったりする。ところが、かみさんが四谷の「わかば」で約45分、並んで購入したたい焼き。自分ならそんなに並ぶことはありえない。45分どころか、4分並ぶのさえ躊躇する。約40回は行っているディズニーリゾートだって、本来は嫌いだ。並ぶから。
しかし、何故人は並ぶのか。たかがたい焼きじゃないか。
行列の効果について、最近よく思う。
人はガラガラのお店には入らない。けれど、並ぶ店には注目する。
北区の東十条商店街に、「スイートキッチン」というパン屋がある。かつては東十条図書館の目の前に店舗を構え、パッとしないパン屋さんだった。ところが、数年前に東十条商店街に移転。狭い敷地のため、大人数は入れず、順番待ちは店舗の外で待つことになる。すると、やがてそれがちょっとした行列になった。テレビで紹介され、最近は「アド街」で高い順位にランクインした。これは行列効果の典型だと思っている。人は行列が出来ると間違いのないお店だと思うようだ。
東十条の「アド街」といえば、和菓子屋さん、「草月」も有名だ。取引先のお使い物として、購入するため、たまに並ぶ。でも、45分は並ばない。せいぜい20分だ。
さて、前置きが長くなった。
45分並んだという「わかば」のたい焼き。
「たかが、たい焼きじゃねえか」。
そう思いながら、一口いただくと、これが間違いだということを思い知らされた。
うまいのだ。
あんこぎっしり。しかも、そのあんこもうまい。薄皮すらうまく、これはもう文化財級でしょう。
岸朝子さんの「東京五つ星の手みやげ」によると、元々、「わかば」は駄菓子屋がルーツらしい。そこからたい焼き専門店にのぼりつめる。そのたい焼き。冬季は一日、3,000個売るという。凄すぎないか!
以上、「わかば」初心者のわかばマークの熊猫からのレポートでしたっ。
テイクアウトしたら味が落ちます。買ったその場でかぶりつくとタマらないですね。
「お好み鯛焼き」、面白そうですね。
これ、知らなかったです。
テイクアウトは味が落ちますね。
皮がしっとりしすぎちゃったり。
できたてには叶いません。
でも、「わかば」のたい焼は、それでも旨かった。これはもう特筆ものだと思い、書いたという次第です。