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喫茶さすらい 007 - 散歩の途中で - 「cafe&bar Sampo」(千代田区神田須田町)

2015-04-07 22:38:30 | 喫茶さすらい

会社の昼休みに遠出の散歩をすることがある。

1時間の昼休みだが、上野動物園まで歩いて、しかも動物園に入って帰ったり、どこまで行けるか試して、浅草橋駅まで行って帰ったりしたこともあった。ちなみに会社は上野3丁目である。

さすがに浅草橋駅まで行ったときには、ランチを食べる時間がなくて、往復して終わってしまったが、散歩をする度にいろいろな発見がある。

例えば、立ち飲み屋を見つけるとか、ぼろい居酒屋を見つけるとか、素敵な喫茶店を見つけるとか。

 

今回は万世橋警察に免許の住所変更をしに出かけた折り、知らないところを散歩しようと万世橋を渡ってみた。

万世橋を渡り、神田方面に足を踏み入れると、そこはもう一瞬のうちにアキバではなくなる。

その変わりように、まず驚かされる。旧鉄道博物館の方に向かえば、神田の藪蕎麦がある少し風流な界隈に出るが、岩本町の方へ向かうと、また違った雰囲気の街に出会う。

「肉の万世」のビルの下を南に折れた。ここは通ったことのない通り。

面白いものはないかと探してみたが、とりたてて興味をひくようなものはなかった。

 

会社までは徒歩で20分以上はかかるだろうから、そろそろ、お昼ご飯を食べなければいけないと思いながらも適当な店がない。

岩本町駅周辺にはラーメン屋がわんさとあるが、「肉の万世」の裏手には何もない。

あるのは目の前に喫茶店が1件あるのみ。

あまり、気をひくような店構えでなく、別段入ってみようとも思わなかったが、店名を見て少し気が変わった。

「Sampo」とある。

散歩でここまで来たのだから、何か縁があるのかも。そう思い、ボクは店に入ることにした。

 

 店に入り、少し先のレジで、お店の女性が待ち受けている。その奥がカウンターだ。

ボクはカウンターに座ろうと思い、そこを目指す途中で、女性に声をかけられた。「ご注文は?」

どうやら、レジで先に注文をするらしい。

「まだランチはありますか?」と聞くと、女性は少し困ったような顔を見せ、厨房の男性に目をやった。しばらくして返ってきた答えは「ホットドッグならできますよ」ということだった。

ボクは「コーヒー」と「ホットドッグ」をオーダーした。

時間は14時をまわり、ランチの時間はとうに過ぎていた。無理を言って、ホットドッグを作ってもらえることに、とにかく感謝である。

ランチにはスープとサラダが付いている。スープはセルフサービス。

この野菜スープがさっぱりしていておいしかった。

 

「ホットドッグ」は大好きである。ハンバーガーやサンドウィッチとは違う、喜びがそこにある。

ぷつんとソーセージを噛む感触。ケチャップとマスタード、オニオンとピクルスのハーモニー。

そして、コーヒー。

コーヒーは陶器のマグでいだたく。これがちょっと新鮮。

「ホットドッグ」はビールとの相性も抜群だが、コーヒーも悪くない。

「Sampo」のブレンドは苦みがほどよく、すっきりしている。本当においしい。豆はキーコーヒーから仕入れているのだろう。カウンターに缶が置いてあるのが見える。

 

店内のBGMは80年代のJポップ。これは有線なのか。

マスターと思しき男性はもしかするとボクと同年代なのかもしれない。

装飾は呆気ないほど質素だった。

壁紙は煉瓦。カウンターの後ろに小さな絵が何枚か飾られている。

それだけ。マスターの好みも趣味もこれだけではよく分からない。

 

夜はバーになるらしい。

ワインが数本カウンターに置かれている。

 

こじんまりとしたお店。

散歩の途中で見つけるお店。その出会いに感謝。

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