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駅弁さすらひ 007 「シュウマイ弁当」(東華軒)

2022-04-28 17:56:40 | 駅弁さすらい

気持ち的にシウマイモードだった。

多分、前日に上野駅改札横にある「崎陽軒」の前を通ったからだろう。JR新宿駅の「驛弁屋」なら、「シウマイ」もあったはずだが、南口まで行くのが難儀だったから、真っ直ぐ小田急線の乗り場まで来てしまった。出発まで、だいぶ時間があったのに。

仕方ないから小田急新宿で駅弁を買うのだが、当然小田急に「崎陽軒」は入ってない。小田急線の駅弁といえば「東華軒」なのだ。しかし1888年創業の老舗駅弁メーカーにも、実はシュウマイの弁当があった。名前もまんま、「シュウマイ弁当」(980円)である。黄色い包装紙に殴り書きのようなフォントは、洗練されたハマのパッケージとはちと違う。

その包み紙を取り除き、蓋を開けてみてもやはりハマのそれとは明らかに違った。 

シュウマイ7個とそぼろ餡、そして卵焼きのみである。文明開花の港町のそれとは違う品数だ。それは必然的にお弁当の彩りにも影響するし、無秩序にシュウマイが配置されている点でも美しさは劣っている様に見える。

だが、換言すると「東華軒」の「シュウマイ弁当」の方が、よりシュウマイにコンストラクションしていることが分かる。崎陽軒の「シウマイ弁当」は彩りが豊かだが、シウマイの個数は5個。一方の東華軒は7個。具材の多さでは見劣りするが、その分シュウマイが多く入っている。シュウマイの大きさは見た目はほぼ同じ。味まではよく分からないが、崎陽軒の方がホタテのエキスで味に奥行きがあるような気がする。だからといって東華軒が劣っているとはいえない。東華軒のそれはしっとりとした薄皮で、餡もしっかりしていてうまい。これを7つも食べられる幸せ。

駅弁は旅情とともにいただくからうまい。新宿から箱根に向かう旅のお供には東華軒。そしてそこは敢えて選んだ「シュウマイ弁当」で正解だと思った。

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