カレーさすらい 163 - ライトだが、本性は沼 - 「第一ホテル東京」（港区新橋）のカレー

新橋は中央通りを超えて北側に行くと、途端に街の雰囲気が変わる。新橋駅から数十mしか離れてないのに。第一ホテルはその一角にある。今年はコロナが終わりを告げ、総会が通常通り開催された。そのラストを飾る団体の総会で第一ホテルにて行われた。フリーランスは記者会には入れないが、自分はちょっと特別にしてくれて、会報やら会のリリースやら送ってもらっている。総会の案内も送られてきたから、「行っていいんですか？」と尋ねたら、「断る理由はありません」と嬉しい返事が返ってきた。行ってみることにした。久しぶりに記者会のメンバーにも会いたかったし。

総会が終わり、懇親会に。記者会にも入ってない輩が、ワインとビュッフェの料理をいただく。なんだか申し訳ない。少しでも業界に貢献できていればいいのだが、自信も自覚もなし。

何杯、白ワインをいただいたことだろう。料理を取りに行ったら、カレーがあった。またしてもホテルカレー。その瞬間、〆はホテルカレーに決まった。

ライトブラウンのカレーソースはテイストもライトだった。若干スパイスが効いているが、基本の欧風カレー。様々な野菜を何時間も煮込んでいることは容易に想像がつく。お肉はビーフでホロホロになっていて柔らかい。ライトの味わいだが、引き出しがたくさんありそう。

ご飯は硬めで、これもカレーとの相性が抜群だ。ビーフの旨味よりも野菜の味の方が強い。これも街中では食べられないカレーで、やはりホテル独特のものだ。

一回、ホテルカレーの味を知ったら、なかなか普通のカレーの世界には戻れない。こうなったら行くつくとこまで行ってやるさ。ホテルカレーは海じゃない。沼だよ。