大阪での仕事は午前中にて終了。その後、仕事の依頼元から新大阪駅までクルマで送ってもらった。仕事は山積していたが、この日はもう店じまい。酒でも飲んで、リフレッシュしようかと目論んでいた。だが、辿り着いたのが、新大阪だなんて。
正直、新大阪には店がないと思っていた。試しにスマホで「昼飲み」と検索すると、何軒かの候補が出てきた。店はあるにはあるんだなと思い、ホッとした。その中に、「昼飲み酒場SAKEヤシマ」という店が引っかかったが、なんだかあまり関わりたくない感じの店名だなと思った。
ちょっと探検しようと新大阪駅南側を歩いてみた。酒場はあるし、飲食店も多い。これは昼飲みには困らないだろうと思ったが、やはり営っているお店は皆無だった。だが、ちょっと歩くと、辛うじて営業している酒場を見つけた。オレンジのテントには、「ヤシマ」と書かれている。なんだ、さっき検索に引っかかった店じゃないか。自分の想像していた店は、誰かれ構わず、節操のない酒場だとばかり思っていたので、その落ち着いた佇まいは意外だった。だから、入ってみようと思った。
お店はカウンターだけで、自分は手前の席にポジションさせてもらった。椅子が高くて座りにくい。この時点で、お店の評価はそれほど高くはなかった。
大阪は湿度が高く、東京よりも更に暑く感じた。ここはまず、生ビールですっきりするか。
生ビールは「一番搾り」。温度も注ぎ方も絶妙で、まずは満足だ。
メニュー表は眺めるだけで楽しい。店主のいろんな思いが、そこに込められていた。一番目を引いたのがスパイスカレーだった。大阪が一大ムーヴメントになっているスパイスカレーが酒場にまで浸透しているかと感動した。
これでまずは〆が決まった。優れた投手は決め球から逆算した配球で打者と対峙する。初球が大事なのではない。配球とはそういうものである。
まずは「ポテサラ」から。
だが、この「ポテサラ」が強烈だった。何しろ、ポテトがじゃがではなく、里芋だったから。これには思いっきり意表をつかれた。ただ、味は淡白で、物足りない印象を感じたのも事実ではある。
お店は日本酒が自慢のようで、メニューにはたくさんの銘柄が並び、店内の巨大な冷蔵庫には多くの一升瓶が並んでいた。
「生ビール」を飲み干し、次は日本酒へ。女性の店主に、「常温で飲める超辛口」をリクエストした。すると、選んでくれたのがこれ。
「七本鎗」。
富田酒造さん。滋賀のお酒らしい。けれどこれ、辛口ではあったが、ドライすぎた。超ドライ。日本酒の味わいは本当に懐が深い。
メニュー表をじっくろと眺めていたら、「三種盛り」(900円)というのが目に着いた。お、これはいい。ちょこっとずつ、アラカルトで楽しめそう。
ながらみと軟骨のスパイス揚げ、そしてつくねというラインナップ。タンドリーチキンが気になっていたが、軟骨のスパイス揚げもそれに準じた料理で、とりあえず満足のいく三品が揃っていた。
女性の店主はいい仕事をしていた。メニュー表に書かれた、様々なあてがそれを物語っていた。これは全ての仕事に共通することだが、自分の仕事が楽しくなければ、お客さんを楽しませることは出来ないと思っている。とりわけ、直接的にお客さんと相対するお仕事は顕著である。時々、「これは失敗したな」という酒場に入ってしまうが、共通しているのは、その店の店主或いは店員が、仕事を楽しんでいない。若しくは楽しんでいるようには見えないことがよくある。そうしたお店は大抵、店構えからしてダメダメだ。仕事を楽しんでいる人のお店は店構えが違う。独立してから、そういうことを強く感じるようになった。
「ヤシマ」は、店主自ら、仕事を楽しんでいるようだった。それが伝わってくるから、こっちも楽しくなる。
「もう少し、辛さを抑えたお酒をお願いします」と日本酒をおかわりした。
すると、出てきたお酒がこれ。
「北島」。
北島酒造。やかり滋賀県の酒らしい。今度はドライな味わいではなく、日本酒本来の辛さを感じる一杯だ。酒の真ん中に一本通った芯があるような、どっしりとした辛さ。これは満足。
そして、〆には待望の「スパイスカレー」。
鯖のカレーということは、スリランカ風なのか、とにかく東京ではあまり見ることのないカレーである。最近はやけのごてごてとスパイスをふんだんに入れればいいという風潮があるが、「ヤシマ」のカレーは必要なだけのスパイスで煮込んだ優しいカレーだった。だから、日本酒を飲んだ後でも爽やかだ。もしかすると、日本酒に合わせたスパイスカレーを心掛けているのかもしれない。
大満足ともいえる昼飲みの時間。すっかり疲れも吹き飛んだ。いい酒場は疲れをすっかり癒してくれる。
このお店、大阪出張に来たら、また是非寄りたい。
自分もいつだか新大阪で一人飲みになって西中島南方駅方向に10分位歩いたら店がたくさんあった。
でも結局十三で飲んだけどね~。
自分、新大阪って何にもないかと思ってた。今回、北側にあるホテルに泊まって、帰り際には南側を探索してみたら、意外にも街だった。結構使えそう。立ち飲みはなかったけど。
十三、行ったことないんだよねー。
噂ではいろいろ聞いているけれど。
いつかまた行きたい街です。
大阪出張ってあまり多くはなく、今年は2回行ったけれど、5年ぶり。
自分はジャンジャン横丁に行きたいなー。
当時、ビニールで仕切られた飲み屋に衝撃を受けたのを覚えています。
でもあの辺も良いよね~。今は昔より治安も良いんだろうし・・・・。
浅草とは違うし。あの雰囲気は東京にはないね。
ジャンジャン横町から西成の方に行ったところに、「親子寿し」というお店があって、一回入ってみた。
https://blog.goo.ne.jp/kumaneko71/e/f04b8ab65fcb1887347dcb7e9b97c49f
鮨好きな怪鳥には是非行ってもらいたい。
親子寿司は廻らない回転寿司みたいなシステムなんだね。
偏見はいけません。
最近、久しぶりに回転寿司に行きました。レールは回ってるんだけど、ネタは回ってなくて。
タッチパネルで注文すると手渡ししてくれます。
何のためのレールなんだ!
店名は覚えていません。戦時中っぽい名前だったと思います。
独特の緊張感がありましたな。
「十三?あんなアブないところで飲んだのっ。アタシあの街でバッグをひったくられそうになったのよっ」(弊社の某女史、難波出身)
昼飲みをしないジャンさんですから、昼飯に居酒屋に入ったのでしょうか。
戦時中っぽい名前?
「贅沢は敵」とか?
「灯火管制」?
独特の緊張感でランチと言うのもなんか嫌ですね。
大阪出身の女性は、多分子どもの頃から言われているんでしょうね。
「ジャンジャン横丁に行ってはいけない」
「十三には行ってはいけない」とか。
大阪出身の女性から、そういう声をよく聞きます。
難波ご出身のその女性、十三に行ったら、あわや!になってしまったんですね。
ま、男性は大丈夫だと思うけど、やっぱり一人で飲んでるおじさんのガラが東京より悪い、って感じはするよね。
甲子園球場はけっこう怖いし。
お互い、気をつけよう。
初めて行った時、信号待ちの際に、三車線道路の追い越し車線に車が並んでいて、渋滞かと思って後ろで待ってたら、青になっても全然進まない。なんと駐車車両だった。ダンプ停めてるのもいた。(そこは三車線の真ん中だけ走れた。)
他にも銭湯の激モンモンオヤジにメッチャ話しかけられたり、(女子の友達に聞いたら女風呂では昇り鯉姉さんがいたらしい。)中核派の事務所が近所にあって、グラサンとマスクした仕事帰りらしいスーツ姿のおっさんがタクシーで来て中に入っていったり、シミーズを着たオバハンが普通に道路で水撒いてたりと、中々凄まじい街だった。
けど俺にとって、西成同様「危ない所」ではなかったなあ。まあ、「やばい地域」ではあるけどね。
あそこらを見たら他は子供みたいなもんっていうのは確かかも・・・。(苦笑)
実体験の話しは凄まじいね。
ディープだけど、不思議と怖いって感じがしないよ。「ジャリンコちえ」みたいな世界で、人情があるような感じがする。
西成は一回しか行ったことないけど、自分は好きだなぁ。あの雰囲気(部外者だから言えるのだと思うけど)。
話しは違うけど、バンコクのカオサンで、なんの施設か忘れたけど、行ってみたら日本人のきれいなお姉さんがいて、翌日もお姉さん目当てに行ったら、背中がオープンになっている服を着てた。セクシーだなと見ると、昇り鯉のモンモン。ちょっとショックだったよ。