田町で仕事を終え、久々に串揚げの立ち飲み、「たけちゃん」にでも行こうかなと思っていたが、そういえば今年はまだ「光栄軒」に行けてないことを思い出し、出かけることにした。
店に着き、扉を開けるとお店はそれほど混んでなく、ホッとしながらカウンターに座った。すぐさまマスターと目が合い、「こんにちは」と挨拶すると、笑顔で「いらっしゃい」と返してくれた。
「あぁ、覚えてくれているんだ」と嬉しくなった。3週間もブランクが空き、しかもまだ4回目の訪問であるにも関わらず。
まずは、紹興酒(400円)なのだが、ここでいつも迷うことがある。まずははじめ一品は頼むべきなのだろうかと。いかにも、お通しが目当てというのも、なんだか卑しい。だが、オーダーしたものとお通しがかぶってしまうのも避けたいという気持ちもある。とても悩ましい。この当たりの組み立て方が、まだボクには分かっていない。
結局、「紹興酒」常温だけ、頼んでお通しを待つ方を選択した。
ボクの右隣に座っているおじさんとその向こう側のお兄さんは、どうやら常連さん。テレビのニュースで流れる話題で盛り上がっている。
「紹興酒」をコップに注いで飲んでいると、ついついがぶがぶと飲んでしまう。まだお通しも来ていないというのに。
そして待望のお通しが出てきた。
「なすと豚のあんかけ」(正式名称不明)。
これが本当にものすごい一皿。お通しの域を超えて、完全に一品もの。隣の常連のおっちゃんが、ガン見している。もう、味わう前に、その料理がうまいことを確信した。その思いは、一口いただき、事実となった。
本当にこれはうますぎだ。箸と「紹興酒」が止まらない。
すかさず、「紹興酒」をおかわりした。
注文は、「きゅうりのからし炒め」(350円)。安価なものを頼んだが、ボクはこの料理が大好きだ。ピリ辛のスタミナつまみである。
さて、ピッチが上がってきた。今年はがばがばと飲まず、ゆっくり酒を飲もうと決めていたが、やっぱりダメだった。異常にピッチが上がってしまっている。
このとき、自分の中にはプランがあった。勝利の方程式のような。「緑茶ハイ」に移行し、「野菜炒め」をつまむ。「緑茶ハイ」を3杯飲んで、抑えの投手でしっかり〆る。その守護神とは、「半炒飯」。
だが、そのプランに狂いが生じたのは、「野菜炒め」のボリュームだった。
「え?こんなに」。
初めて、「光栄軒」に来たときより、格段にボリュームのある「野菜炒め」がきた。それでも、少しずつつまみながら飲んでいたが、さすがに量が多く、食べるのに、やや時間がかかった。すると、次の皿が運ばれてきた。それは、オーダーしていないもの。もしかすると、二皿目の、「お通し」ではないだろうか。
玉子×2のチャーシュー。
なんとも。いはやは。
結局、これで勝利の方程式は崩れた。チャーシューエッグの途中で、腹がいっぱいになりはじめたのだ。
最後は腹がはち切れそうになりながら、なんとかおいしくいただいた。
ただ、これで本当にいいのだろうか。ボクは、「光栄軒」の売り上げに貢献できているのだろうか。マスターに甘えてしまっているのではないだろうか。
たった4回しか行っていないのに、この待遇。感謝しかない。ありがとうございます。
チャーシューエッグ、良いなぁ。
まだ、出た事ないです。
ありがとうございます。
チャーシューエッグ、自分は2回目です。4回中、2回ですから、かなりの高確率です。
今日、これから「光栄軒」でしょうか?